熱戦続く夏の高校野球新潟大会。初戦屈指の好カードとなった中越と東京学館新潟の一戦は手に汗握る展開となったが、東京学館新潟が逆転勝ちした。連覇、そして甲子園での勝利を目指した中越ナインの夏はあまりにも早く幕を閉じた。

■序盤は緊迫した投手戦に

3年前の決勝戦…東京学館新潟が9回逆転サヨナラ勝ちで初めての甲子園を手にした。この時の決勝の相手こそが、中越だった。連覇、そして3年越しのリベンジに燃える中越と東京学館新潟の初戦屈指の好カードは、序盤から息詰まる投手戦となった。

中越のエース丸山隼叶は東京学館新潟を相手に7回まで被安打2の好投で得点を与えない。一方、東京学館新潟の高橋遵も6回まで中越打線を被安打2・無失点に抑え、0-0で試合は進んだ。

試合が動いたのは7回裏。ここまで無四球で中越打線を抑えてきた高橋が初めての四球を与えると、中越は2死1・2塁の好機を作る。ここで7番有岡が打席に。「仲間のために絶対打つという気持ち」で放った打球はライトへの適時打となり、中越が待望の1点を先制する。

「先制点はとにかくうれしくて、ここから自分が抑えてあと2回思いっきり投げて抑えないといけないと思った」と話す丸山。

NST新潟総合テレビ
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■連覇の夢を掲げて臨んだ夏

しかし、その直後の8回表。2死から東京学館新潟打線につかまり、3本の長短打で逆転を許す。丸山はここで降板し、代わった佐藤も適時打を打たれて、一挙4点を失った。

3点を追う展開となった中越ナインだったが、「一番いい応援・団結力で、試合中もたくさん声が出ていたし、スタンドは一番だった」と振り返る宮崎主将。

最終回、ベンチもスタンドも一体となって最後の攻撃に臨んだ。1死から去年の甲子園メンバー・山岸が右前打で出塁。しかし、続く風間は中飛、室星が三振に倒れて試合終了…連覇を目指した中越ナインの夏はあまりにも早い幕切れを迎えた。

昨秋の県大会は9回に逆転サヨナラ負けを喫し準優勝。北信越大会では準々決勝で石川の強豪・星稜に延長10回サヨナラ負けでセンバツを逃した。

悔しい思いを胸に、仲間とともに苦しい練習を重ね、連覇、そして甲子園での勝利を目指した夏。

中越・丸山隼叶投手
中越・丸山隼叶投手

■「甲子園で勝つ」目標は後輩へ

丸山は「スタンドからたくさん声が聞こえてきて、シートノックの時も聞こえて、「もっとやらなきゃいけない」「あいつらの思いも背負ってマウンドに上がって抑えなきゃ」と思って、一番力になった」と仲間を思った。

甲子園経験メンバーとしてチームを引っ張った宮崎主将は初戦敗退という結果を自らの責任として受け止めた。
「甲子園に行くために中越に来て、これまで一生懸命つらいこともやってきたので、やっぱりそういう仲間と勝ちたかったが、最後に負けてしまったので、本当に申し訳ない。甲子園でプレーしたのが3人いる中、勝てなかった初戦負けというのは自分の責任だと思っているので、本当に申し訳ない」

昨夏の王者として、中越だけが挑むことができた連覇の夢。その夢は潰えたが、仲間と共に歩んだ日々は消えることはない。もう一つの「甲子園で勝つ」という目標は後輩へと託された。

中越・宮崎翔矢主将
中越・宮崎翔矢主将

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NST新潟総合テレビ
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