熊本市の庁舎建て替えをめぐるニュースです。まず現状を振り返ります。

熊本市は議会棟を含む本庁舎をNTT桜町の敷地に、そして現在本庁舎内にある中央区役所を花畑町別館跡地に移転・建て替えとする計画です。

6月、市が示した概算事業費、最大1230億円は2年前の基本構想時の約2倍となっていて、市は近く第三者による検証委員会を立ち上げ費用や財政への影響などについて検証を始める方針です。

現状、事業費が大きく膨らんでいる熊本市の新庁舎整備。これをテーマにした学習会、そして、新庁舎整備をきっかけに新たなまちづくりについて考える意見交換会。それぞれを取材しました。

平和と民主主義・くらしを守る熊本市民連絡会や庁舎建設を考える会などが5日に開いた市民学習会は70人が参加。

奈良女子大学の中山 徹 名誉教授が講演しました。

【奈良女子大学 中山 徹 名誉教授】
「限られたお金を何に使うのかという問題。庁舎に使うのか、子育て支援に使うのか、高齢者介護に使うのか、争点は極めて明確だと思う。もっと市民的に議論し、庁舎整備が止まればいいが、止まらなければ、市政そのものを変えていく」

【学習会アピール文 読み上げ】
「(市債利息を含めた総額)1500億円を超える庁舎整備を本当に優先すべきなのか、多くの市民が疑問を抱いている。この計画をこのまま進めてよいのか、前提から再検討する必要があるのではないか」

学習会では庁舎整備の再検討を求めるアピール文を採択、11月の市長選の争点として活動していくことを申し合わせました。


こちらは熊本市が開いている『くまもとまちづくりラボ』。

市民や民間事業者など約40人が去年11月から意見交換を続けています。

【熊本市庁舎周辺まちづくり課 江副 幹 課長】
(『まちづくり』のエリアは?)
「現庁舎跡地、庁舎の移転先もそうですが、上通、下通、中心商店街、すべて含めたところでまちづくりプランを考えている」

庁舎の移転建て替えを計画している市は策定する『庁舎周辺まちづくりプラン(仮称)』に『まちづくりラボ』での意見やアイデアも生かす方針です。

【意見交換している参加者】
「下通とか上通、上乃裏通り、まとまりごとの情報発信ができたら相乗効果が生まれるのかな」
「今、住んでいる人たちに(地域の)歴史を伝えるコンテンツって、意外と少ないですよね」

これまでテーマごとに5つのチームに分かれ話し合ってきた参加者たち。

6回目、最終回を迎えた5日は意見発表が行われ、『熊本を元気にするコンテンツ』について話し合ったチームが「新庁舎建設予定地近くの坪井川周辺の水辺や桜並木などの資源を生かし、憩いの場を作ってはどうか」といった意見を出すなど、各チームが具体的なアイデアを提案。

『庁舎周辺まちづくりプラン(仮称)』は、こうした市民らの意見も反映し、今年度末をめどに策定されます。

テレビ熊本
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