新型コロナウイルスの影響で、ウェディング業界は大きな打撃を受けている。
そんな中、宮崎市のレストランでは、コロナ禍に対応した新しい形で結婚式が復活し始めている。

人生で最高の日を迎える夫婦の苦悩

10月25日。
穏やかな秋晴れの中、宮崎神宮の目の前にあるレストランで行われた結婚披露宴。

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2020年4月16日、緊急事態宣言が全国に拡大されたことを受けて、宮崎県内でも多くのカップルが、結婚式の中止や延期を余儀なくされた。

ブライダルコーディネーター 大岐千香さん:
毎週1組ずつぐらいはウェディングの予約を受けている状態だったのですけれども、発令を受けて、12月いっぱいぐらいまで全て、ウェディングのご予約に関しては白紙の状態になりました

裾野の広いウェディング業界。
影響は会場だけにとどまらず、ドレスや花、司会者、カメラマン、音響、送迎バス業者まで、広範囲に及んだ。

ブライダルコーディネーター 大岐千香さん:
その方たちが全部一緒に仕事がなくなる…。年末まで、みんなどうしようという感じでしたね

この日、披露宴を行った船ケ山さん夫妻も、当初は5月に予定していたが延期した。

ブライダルコーディネーター 大岐千香さん:
コロナという未知のウイルスの出現で、このまま続けてもいいのか、それともこんな状況で…という迷いの中で、とても苦しんでいらっしゃる様子で

感染対策のため改装し安全な披露宴を

コロナ禍でも安全に披露宴を行うにはどうすればよいのか。
大岐さんは決断する。
創業45年のレストランを3カ月かけて改装し、万全のコロナ対策を施した。

ーー窓が大きくてたくさんありますね

ブライダルコーディネーター 大岐千香さん:
そうなんです。なので、換気は充分だと思うのですが、前方、向こう側、そして後方の窓も全部開きまして、あと実は天窓も開くようになって

ブライダルコーディネーター 大岐千香さん:
なので、定期的に時間入れ替えで、新鮮な空気が入れられるようになっています

徹底した換気システム。
披露宴の時間短縮の要望に応えるため、料理を短時間で提供できるよう、最新の調理機器も導入した。
さらに、会場を広げ、座席の間隔を空けられるよう配慮。
テーブルのアクリルボードも、会場の雰囲気を壊さないものを用意した。
さらに、リモートでの参加にも対応。

ブライダルコーディネーター 大岐千香さん:
リモートでの参加をご希望される方には、こちらの方で機材をご用意させていただきまして、お料理は、この会場で提供されるのと同じものをお弁当の形にして配達させていただいております

最大120人が入る会場は、ソーシャルディスタンスを考慮し、半分の60人を目安とする。
そのため、招待客の多いカップルには昼夜2部制を提案している。

新たなスタートをいい思い出に

披露宴をどうするのか…半年間悩み続けた船ケ山さん夫妻も、新しいウェディングスタイルで晴れの日を迎えることができた。

新郎:
悪いことをしていないのに、悪いことをしたみたいな。やることが悪いことみたいになっちゃって。2人つらく…ケンカしたこともありました。結果的には、今日こうやって皆さんに楽しんでいただきながらできて、良かったなと思っています

新婦:
こんなにみんなに祝福してもらって本当にありがたいし、すごく満足です。ありがとうございますという気持ちです

ブライダルコーディネーター 大岐千香さん:
ご家族にとっても、これからの新たなスタートを切る大切な思い出となって、生涯残ると思います。私たちスタッフ一同、関係業者含めて、これからも試行錯誤をしながら前向きに頑張っていきたいと思っております

withコロナの時代にも、新婚カップルに人生で最高の日を提供したい。
ウェディング業界は、前を向いて動き始めている。

(テレビ宮崎)