モバイルバッテリーなどに使われている「リチウムイオン電池」が原因の火災が、1年で約6割増えていることが分かった。
そんな中で、京都市消防局が手軽に用意できる「リチウムイオンバッテリー」での対策を呼びかけている。
■リチウムイオン電池火災は前年より6割も増加
これは東京消防庁が公開した映像。電動アシスト自転車に乗っていた人が転倒し、荷物を取ろうとすると…自転車から炎が。そして爆発したかのように炎上した。
発火の原因は、リチウムイオン電池だ。
多くの製品で利用されているリチウムイオン電池ですが、強い衝撃が加わったり、高温の場所に長時間置かれたりすることで発火するリスクが指摘されている。
去年起きたリチウムイオン電池を原因とする火災はおよそ3万7000件と過去最多。前年より6割も増えた。
これからの季節に活躍するこのアイテムにもリチウムイオン電池は使われていて、さらなる警戒が必要だ。

■リチウムイオン電池火災の対策に「カンカン大作戦」
こうした中、京都市消防局が始めたのが、リチウムイオン電池火災による「被害軽減」を目指す取り組み。その名も「カンカン大作戦」だ。
家でも簡単に準備できる、「あるもの」が対策に役立つそうだ。
京都市消防局 山田正人予防課長:ご家庭にある金属製の缶を使った予防対策をおこなっています。
「金属の缶」が予防につながるとはどういうことなのか。
京都市消防局が行った実験映像では、缶の中の、モバイルバッテリーから煙が上がり、炎が吹き出した。

■金属の缶に入れた炎は広がらず、次第に勢いが弱まった
しかし、よく見ると、炎はそれ以上広がっていかず、次第に勢いが弱まった。
一体なぜなのか。
京都市消防局 山田正人予防課長:モバイルバッテリーは平たいものですので(炎が)横に広がる性質がある。
出火した場合で缶の側面が炎の抑制につながって炎の延焼方面が上に限定できる。横に燃え広がると、家ならカーテンや服があったり着火して燃え広がっていく。横の延焼防止につながって少しでも軽減がはかれる。

■フタを中途半端にしめた状態にすると炎が大きく横に広がってしまう
一方で、こんな注意点も。
フタを中途半端にしめた状態で、モバイルバッテリーが出火するとフタが炎を媒介してしまい、炎が大きく横にも広がってしまった。
充電する時などフタを完全に閉められない時は開けっ放しにすることもポイントだそうだ。
また、安全基準を満たした製品に表示されるPSEマークを確認し、本体に亀裂が見つかった場合はすぐに使用を中止することが重要だ。
大きな被害を招くリスクがある、リチウムイオン電池火災。ちょっとした工夫でできる対策を今から進めておく必要がある。
(関西テレビ「newsランナー」 2026年7月6日放送)


