福島県は県内の推計人口を公表。6月1日時点での人口は169万9,510人で、170万人を切った。このうち65歳以上の高齢者は34.7%と3分の1を超える。
福島県内の人口は、1998年の214万人をピークに減少が続いている。2025年に県内で生まれた子どもの数は初めて8,000人を割り込み過去最少となっていた。
■福島ならではの背景
進む人口減少、専門家は福島ならではの状況も指摘する。
福島県の人口減少対策の有識者会議で、10年間座長を務めた法政大学の岡崎昌之名誉教授は、世界を見ても女性の社会進出が進むほど少子化が進む傾向にあり、さらに福島県には特有の状況もあるという。
「震災・原発事故で大きな痛手を被って人口が流出したということで、他県には見られない非常に厳しい状況にはあると思います」
■震災・原発事故後 社会減が顕著に
岡崎名誉教授は、出生数が減少することによる「自然減」だけでなく、震災と原発事故が福島から県外へ転出する「社会減」を加速させたと指摘する。
進む人口流出の一方、首都圏に住む福島県出身の若者を対象とした県のアンケート調査では4分の1が「福島に戻る可能性がある」と回答している。
■Uターン・移住者がカギに
福島を支える人口を増やすためには「進学や就職で一度離れた若者のUターン」そして「福島を選んでくれる移住者」をしっかり確保することがカギになるという。
岡崎名誉教授は「どういう風に暮らしに密着した情報を、こういう若者の心に伝えられることができるかということは、非常に県全体としても考えなくてはいけない問題」と語る。
人を引き付ける「魅力」とそれを発信する力…これからの福島に求められている。
