6日のランチタイム。
歴史的な円安による明暗が分かれていました。
東京・銀座で高級ビュッフェを楽しむ外国人観光客からは「日本のものは本当に安いわ!」という言葉が上がり、おかずが詰め放題の“格安弁当”を販売する街の弁当店では「赤字覚悟という感じがする」との声が聞かれました。
まず取材班が向かったのは、東京・中央区にある日本最大級というランチビュッフェ。
「海鮮ブッフェダイニング銀座八芳」の客は、約8割が外国人だといいます。
山積みになった北海道から直送されたタラバガニなどの海の幸や舟盛りになったお造りなど、海鮮から焼き肉まで150種類以上の高級料理が並ぶビュッフェのお値段は1万3000円です。
この価格に、外国人観光客の口からは「すごくコスパがいい!サモアにはタラバガニがないからすごくよかったわ」「この食べ放題は超お得!信じられない」と、次々と“日本は安い”という言葉が飛び出しました。
一時1ドル=162円台となった6日の円相場。
この記録的な円安の影響で、外国人観光客にとっては、日本はお得な旅行先となっていたのです。
アメリカからやってきたというグループは、6日間の東京観光で160万円を使う予定だといいます。
さらに、2週間かけて京都や奈良、長野などを巡ったというオーストラリア人家族の旅の費用は、なんと300万円でした。
銀座八芳の小野恭平副店長は「(海鮮ビュッフェは)1万3000円。日本人にとっては高めだが、外国の方にとっては安めで選んでくれる。円安の影響か分からないが、去年よりもいろんな国の方が増えているイメージ」と話します。
日本の安さに外国人観光客から歓喜の声が聞こえる中、東京・江東区の商店街には安さが魅力の弁当店に円安の影響が直撃していました。
「味の仕事屋ゆばせい withあこのありが豆腐 大島店」で人気なのはバイキング弁当。
3種類ある容器から好きなサイズを選び、60種類あるおかずを好きなだけ入れることができます。
来店していた人からは「コスパがめちゃくちゃいい。こんなに安くていいのかと思う。むちゃくちゃリピートしたい」「(物価が)高いのに価格据え置きでやってくれるので、お財布にも優しい。本当に助かっています」との声が聞かれました
店に毎日来ているという常連客は、慣れた手つきで、から揚げや卵焼きなどを次々と盛り付けていきます。
すぐにオリジナルの弁当が完成。
小サイズで480円です。
すると、なぜか2つ目の容器を手に取り、再びおかずを取り始めたのです。
昼と夜の2食分を購入した男性は、ほぼ毎日この店の弁当を食べているといいます。
男性は「これだけ物価が高くなっていて、お値段継続はありがたい」と語りました。
バイキング弁当で一番人気のおかずは、ジューシーでやわらかいから揚げです。
しかし、円安などの影響で鶏肉の仕入れ価格が高騰。
それでも“客に毎日安い弁当を食べてほしい”という思いから、バイキング弁当の値上げはしていません。
ただし、苦肉の策で、から揚げは1回につき4個までという制限を設けました。
さらに、卵価格の高騰も拍車をかけるなど、店は赤字ギリギリで営業を続けています。
味の仕事屋ゆばせい・菅谷晃子店長:
せっかく一生懸命作ったおかずなので、ギリギリ、ヒーヒー思いながらお客さんが喜んでくれることを考えつつ、お店が長く続けられるよう頑張ります。みんなが応援してくれるのをすごく感じる。
