梅雨の季節に見ごろを迎える「アジサイ」の名所にある異変が起きている。闇夜に現れた光の正体とは…。

兵庫県姫路市にある安志加茂神社(あんじかもじんじゃ)の境内には咲くのは、色彩豊かな約300株の「アジサイ」。すっきりとしない日が続く「梅雨」に人気を集める神社だ。

アジサイを見に訪れた人:きれいな時に来られて良かったです。
アジサイを見に訪れた人:色んな品種があるので、1つ1つ見ていて楽しいです。

多くのアジサイが順調に見ごろを迎えたように見えますが、宮司が語ったのは“ある危機”だった。

■“名所”の宮司が語った「危機」 アジサイが激減…

安志加茂神社・真田慶樹宮司:葉っぱがないのわかりますか?切られた感じでしょ。

茎を見てみると、たしかに切られたような跡が…
実は、ここのアジサイは“ある理由”で急激にその数を減らしているのだ。

2015年に撮影された写真では、現在の25倍以上にあたる約8000株のアジサイが咲き誇っている。

それが一体、なぜ激減してしまったのか。

“切られたような”アジサイの茎 その元凶は…
“切られたような”アジサイの茎 その元凶は…
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■闇夜に光る無数の“眼” 境内に“侵入した”シカがアジサイを食べるように

闇夜に浮かびあがる複数の光…。その正体はシカ。

この神社では、10年ほど前から夜にシカが境内に忍び込みアジサイを食べるようになったというのだ。

安志加茂神社・真田慶樹宮司:多いときは1度に10頭ぐらい見かけることもありますし、人慣れしてるんか、車が来てもよけないんで…。

真田宮司によると、ひどいときは50株ほどにまで減ったということだ。

闇夜に光るシカの眼 忍び込みアジサイを食べるように…
闇夜に光るシカの眼 忍び込みアジサイを食べるように…

■アジサイはシカの“大好物” 「毒性あっても気にせず食べる」  生息域の拡大も影響

シカがアジサイを好んで食べるわけについて専門家は…

兵庫県立大学自然・環境科学研究所 藤木大介准教授:ものすごく鹿は(アジサイ)が大好きで、真っ先に食べられてしまう植物ですね。一応毒性はあるんですけど、鹿はそういうことは気にせずにものすごく食べます。

さらに、シカの生息域が拡大していて、この神社にたどり着いた可能性があると指摘する。

神社では防獣ネットなどの対策に乗り出したが、効果は薄く、今でも夜になると数十頭のシカが境内に出没するそうだ。

安志加茂神社・真田慶樹宮司:非常にがっくりされて、『もっときっちり育てて下さい』というようなクレーム、お叱りの言葉もたくさん頂戴しました。

アジサイはシカの“好物” ネット設置も効果は薄く…
アジサイはシカの“好物” ネット設置も効果は薄く…

■「アジサイと言えば安富町みたいな感じになってくれたら」 復活願い立ち上がった地元の子供たち

この危機に立ち上がったのが地元の子どもたちだ。

姫路市の安富中学校で行われているのは、アジサイを育てて復活させる「あじさいプロジェクト」。

およそ15人が苗を町内に植えて育て、その後、神社に植え替えるというものだ。

あじさいプロジェクトに参加する生徒:あんまり家でも育てたことがあるとかってわけでもなかったんですけど、せっかく地域のためにっていう活動があるなら、ちょっと自分もやってみたいなって。

あじさいプロジェクトに参加する生徒:アジサイと言えば安富町みたいな感じになってくれたら嬉しいなって思います(町中で見ましたよ)わ~ほんとですか、めっちゃうれしい。

シカの食害で消滅の危機にあった神社のアジサイ。
元の状態に戻ることはできるのだろうか。

(関西テレビ「newsランナー」 2026年7月1日放送)

子どもたちが復活願い参加「あじさいプロジェクト」
子どもたちが復活願い参加「あじさいプロジェクト」
関西テレビ
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