和歌山市内の自宅で2歳の娘に虐待を加えたうえ、衰弱した状態を放置し死亡させたとして起訴された両親の裁判が和歌山地方裁判所で始まり、2人は起訴内容を認めました。

保護責任者遺棄致死の罪に問われているのは平晴流被告(26)と妻の菜々美被告(26)です。

2人は、長女の流菜ちゃん(当時2歳)に暴力を振るうなどして虐待したうえ、流菜ちゃんが極度に痩せていることや下あごをけがして自分で食事をとることが困難なことを認識しながら、十分な食事を与えなかった上、適切な治療を受けさせずに去年7月に死亡させた保護責任者遺棄致死の罪に問われています。

2人の裁判がきょう=2日に始まり、裁判官から起訴内容に間違いないか問われると、晴流被告と菜々美被告は2人とも「間違いありません」と述べ起訴内容を認めました。

■菜々美被告の弁護人「幼少期に容姿に関する暴言受ける」 虐待の経緯について”生い立ち”に触れる

一方、菜々美被告の弁護人は生い立ちなどについて指摘。

幼少期に受けた容姿への暴言で自分の顔が恥ずかしいと思うようになったうえ、流菜ちゃん出産後、「長男(兄)はかわいい、流菜ちゃんは菜々美被告に似ている」と言われたことから、フラッシュバックが起きマスクが手放せなくなったうえ、産後うつになったなどと明らかにしました。

そのうえで、虐待のほとんどは菜々美被告によるものだが、保護責任者遺棄致死罪の責任については夫婦で負うべきと主張。

法廷内で菜々美被告はマスク姿で涙を拭いました。

■晴流被告の弁護人「成育歴を考慮すべき」など主張 「ネグレクト状態で育った」

また晴流被告の弁護人も生い立ちについて指摘。

両親の離婚などでネグレクト状態で育ち、「食べ物は祖父母からもらったり、万引きで得たりした」「ごみ屋敷のようなアパートで一人で暮らさざるを得ない時期があった」などと明らかにしました。

そのうえで、適切な保護に至らなかったことについて、晴流被告の成育歴を考慮することや、暴行や食事制限はほとんど菜々美被告によるもの、止められなかった理由などを検討するべきと主張しました。

関西テレビ
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