近畿地方では梅雨前線などの影響できのう(25日)夜から、非常に激しい雨が降り、京都市左京区の岩倉川が氾濫したり、各地で土砂災害が起きたりと、大きな影響が出ました。

関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」では、片平敦気象予報士が解説。梅雨前線による大雨に加え、南から近づいてきている台風7号と8号による大雨への警戒が必要だと説明しました。

■小さい川ほど急激に水位が上がり一気に氾濫に至ってしまったのでは

まず片平気象予報士は、26日朝に発生した京都・岩倉川の氾濫について、「急に大雨が降って、小さい川だから一気に水位が上がって氾濫したのではないか」と解説し、今後も注意が必要だと指摘しました。

【片平気象予報士】「発達した雨雲がかかってきたということで、だらだらと雨が長く降り続いて水位が上がったというよりは、急にダーッと雨が降りました。

京都市左京区で氾濫した岩倉川のような、小さい川ほど急激に水位が上がるということで、一気に氾濫に至ってしまったのではないかと思います。

流れて下ったものがどこかに引っかかると、そこでせきせき止められて、またこの後大雨が降ると、そこで1回引っかかったものが何らかのことで外れると、今度はどっと流れてくると、鉄砲水のようなことが起こりやすくなります。

まだまだ油断をしないでいただきたいと思います」

■「大きい川ほど上流から水が集まり…」増水の「タイムラグ」に注意を

そして大規模な河川は、上流の支流から増水した水が流れ込み、時間差で増水することもあり、注意が必要だと指摘しました。

【片平気象予報士】「大きい川ほど上流からどんどんどんどん水が集まってきます。このタイムラグもあるということで、雨が弱まった後でも下流ではさらに増水が続くということもあります。

気象台や国土交通省、都道府県といったところが出す情報をしっかりと見て、安全確保を最優先に行動していただきたいです。

川の氾濫、越水の怖い点というのは、その地点で決して多くの雨が降っていなくても、上流でものすごい雨が降れば増水してしまうということです。

雨が止んでから数時間経って、水位のピークを迎えるということもありますから、情報をしっかりと確認して、危険な場所に絶対に近づかないでいただきたいと思います」

■現在の雨は“梅雨前線”による雨

そして今後の天気です。

【片平敦気象予報士】
今(26日午後1時半現在)の雨雲の様子では、けさ(26日朝)、近畿地方に激しい雨をもたらしたものが、今度は南へ下がっていって紀伊半島にかかっています。

この延長線で、関東地方にも発達した雨雲がかかっていて、これが一筋、あとはその北側にもやっぱり発達した雨雲の帯がもう1つあるということで、これが全体的に東や南の方へ今移動してきているところです。

この雨雲が何かというと、梅雨前線なのです。台風が近づいていますが、台風の雨ではありません。

■台風7号・8号 今後の進路は

梅雨前線ですでに大雨になっているところに、南に台風が2つあります。台風は7号と8号が今2つ並んでいる状況です。

西側にある台風7号は、今、沖縄本島や奄美地方・奄美大島を強風域に巻き込んでいます。

少し小ぶりな台風8号がその東側を北上しています。

速度を比べると7号は北東へ時速15キロ、8号は北へ時速30キロと、8号の方が早いです。

8号の方から早く移動するということで、あす(27日)の午前中に関東地方にかなり近いところを通っていき、場合によっては房総半島や南の方の地域を中心に上陸する可能性もあります。

台風7号の方は、後を追いかけるように半日遅れぐらいでやってきます。

今、沖縄の近くにありますが、九州や四国の南の海上をあす(27日)の午前中に通過して、一番北側のコースを通ると、27日の午後に関東地方に接近・上陸ということもありえます。

■台風が2つで「雨のピークも2つやってくる」

そんなにタイムラグなく次々と台風がやってきて、雨のピークがこの後2つやってくるという形になります。

まず今夜、梅雨前線の雨雲が引き続きかかり続けて、まだ雨の量が多くなります。

台風8号の雨雲は、関東地方にあす(27日)の午前中にかかって、さらに雨を降らせます。そのあと台風7号が追いかけてきて、紀伊半島・東海、そして関東にかけて再び大雨があるということです。

台風の雨雲ですから、普通1つの台風の雨雲だけでも大雨になる場合がありますが、2つ来てしまうとなると、これ相当な雨の量になる恐れがあります。

地域によっては本来1カ月や2カ月かけて降る雨が数日で降る恐れがありますから、しっかりと備えていただきたいなと思います。

■風にもしっかり備えを

雨の予想で、やはり一番長引くのが関東・東海・近畿です。台風7号が影響しそうな地域です。特に東海地方では、あす(27日)昼までに、多いところでさらに300ミリ。

300ミリというと、雨が多い地域でもだいたい1カ月ぐらいかけて降る雨になります。それが1日ぐらいで降る恐れがあります。

風も強くなる恐れがあります。特に台風7号が近づいてくる地域=四国から関東にかけては、最大瞬間風速が海沿いでは秒速35メートルという暴風の恐れもあります。

雨への備えも気をつけていただきたいですが、風にもしっかりと備えていただきたいです。

■各地に出されている警報は

もうすでにこれまで梅雨前線の大雨で警報が出ているところがあります。

特に山口県や福岡県、長崎県、大分県にはレベル4、土砂災害危険警報です。

これは「危険な地域にいる方はもう直ちに離れてください」というぐらい土砂災害の危険性が高まっていることをお知らせする情報です。

こういった情報に基づいて、地元の市町村から避難の情報が出ますので、しっかり情報を確認して危険な場所に近づかないように、警戒の手をゆるめないようにお願いしたいと思います。

(関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」2026年6月26日放送)

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