25日、中部電力や名鉄などの株主総会が開かれ、「モノ言う株主」から厳しい提案が突きつけられました。
■「カバナンス能力の欠如甚だしい」株主から異例の要求
中部電力の株主総会で注目されたのは、静岡の浜岡原発で判明したデータ不正問題をめぐる、トップ2人の進退についてです。

今年1月、国による浜岡原発の再稼働審査をめぐり、中部電力が想定される地震の揺れを意図的に小さく見せていた疑いが発覚。
再稼働審査を続けてきた原子力規制委員会は、これまでの審査内容を事実上の白紙撤回とし、問題を独自に調査するため中電への立ち入り検査なども実施しました。
問題が明るみとなって以降、初めて開かれた株主総会。冒頭、林社長は株主に深々と謝罪しました。
林欣吾社長:
「信頼を裏切る結果となりましたこと、改めて心より深くおわび申し上げます」

総会で会社側は、勝野会長と林社長を含む取締役9人の選任案を提出しました。
一方、58人の株主から出されたのは、「カバナンス能力の欠如は甚だしく、取締役の適格性に欠けることは明らかである」として、勝野会長と林社長の解任を求める異例の要求です。
株主から進退を問われた林社長は、「報告書の調査結果を踏まえ判断する」としました。
2時間以上の議論を経て、会長と社長の解任議案は反対多数で否決。トップ2人を含む取締役9人は、過半数の賛成を得て再任となりました。
出口が見えない原子力をめぐる不正問題、外部の弁護士による第三者委員会の報告書が、早ければこの夏にも取りまとめられる見通しです。
■名鉄でも「モノ言う株主」で注目
(リポート)
「名古屋鉄道の大株主の第三位には、旧・村上ファンドの代表の娘である野村氏が名を連ねています」
野村氏の父は「金儲けは悪いことですか?」発言で注目を集めた、旧村上ファンドで代表を務めた村上世彰氏。野村氏自身も去年フジテレビの株を買い増すなど、注目を集めていました。

名鉄の株主総会では、名古屋駅前の再開発計画をめぐり、人件費高騰などで事実上の白紙となる中、野村氏本人は姿を見せませんでしたが、「株価を上げるための対応を行ってほしい」と野村氏側の注文が読み上げられました。
今後、名駅再開発や経営方針に何らかの提案を行う可能性もあります。
■老舗「ノリタケ」では食器事業めぐり…
洋食器を製造し世界に愛されて120年、名古屋を代表するノリタケの株主総会では、東京のファンドが近年赤字が続く食器事業などの見直しを求める株主提案を行いました。

しかし、東山明社長からは「食器事業は当社の信頼の象徴である。事業からは撤退しない」として、食器事業を好調なセラミック・マテリアル事業に編入し、経費削減するなど説明した結果、株主提案は否決され、食器事業の継続が決まりました。

