製造の過程でどうしても出てしまう、うどんの切れ端。
大手チェーンが食品ロス対策として、ビールにアップサイクルしました。

25日から「はなまるうどん」34店舗で限定販売が始まった「SANUKI 870 ALE」。
材料となっているのは、麺の製造過程で出るうどんの切れ端です。

千葉県内にある製麺工場「吉野家HD千葉工場」は、はなまるうどんを中心に吉野家グループの店舗で使う麺を作っています。

麺の長さを整える際に出る切れ端など、うどんにできない部分の割合は1.4%。
割合的には少ないですが、それでもこの工場だけで年間56トン余りになります。

吉野家HD グループマーケティング本部・伊藤鈴夏さん:
切れ端部分の活用については、飼料として活用したりとか今までやってきたんですけど、今回それをおいしい形で、私たちらしくお届けできる方法として、天ぷらにも合うビールがいいんじゃないかと。

食品ロス対策の新たな一手。
パートナーに選んだのは、栄屋製パンが運営するクラフトビールブランド「Better life with upcycle」。

以前「Live News α」でも取り上げましたが、毎日処分される大量のパンの耳に新たな価値を与えたいという思いで、パンの耳を材料にビール造りを始めました。

うどんとパン、どちらも小麦粉を使うことから取引先の紹介でコラボが実現しました。

もちろん、うどんでビールを造ったことがあるスタッフはおらず、手探りのビール造り。

Better life with upcycle・伊藤将広醸造長:
うどんが引っかかってるのとか見たことないですからね。めちゃくちゃ白い、めちゃくちゃ白い、真っ白。

うどんで造った麦汁の味見をし、「うどんっぽい」と話す場面もありました。

この取材から約2カ月。
発売された「SANUKI 870 ALE」はどんな味でしょうか。

実際に「SANUKI 870 ALE」を飲んだ大村晟キャスターは、「口に入れた瞬間に華やかな香りがぱっと咲きました。ちょっと今、喉を通って時間がたつと苦味、きれに変わりましたね。最初と表情が変わりました。面白い。すごくおいしい」と話しました。

吉野家HDグループマーケティング本部・伊藤鈴夏さん:
仕事帰りとか土日のフードコートとかでも飲んでみていただけたら。

「うどんの切れ端を無駄にしたくない」という思いから実現したコラボに、Better life with upcycle代表、栄屋製パン専務取締役の吉岡謙一さんは「元々私たちのブルワリー自体がフードロスがメインのテーマでやってる醸造所ですので、作り手としての同じ思いを感じられた」と話します。

「SANUKI 870 ALE」は、34の店舗で各店48缶限定、店舗内のみで提供されます。