親元を離れてひとり暮らしをしたことがある人は『仕送り』をしてもらった経験があるのではないでしょうか。この『仕送り』に役立つ商品を南関町にある竹の箸のメーカーが販売しています。
【短編映画『いただきます』のON】
短編映画『いただきます』。熊本から、就職を機に上京した息子とその母親のすれ違っていた親子の絆を「いただきます」という言葉を通して取り戻していくストーリーです。
この短編映画は、南関町で竹の素材を生かした箸を製造・販売する『ヤマチク』がプロデュース。
英語と中国語、韓国語のバージョンもYouTubeで公開されていて、 再生回数は60万回を超えています。
Youtubeのコメント欄には、親がわが子を思う内容、また、子どもから親への気持ちをつづった内容が目立ちます。
「娘が大学進学で家を出てからずっと私は1人です。今も1人で夕飯を食べながら
この短編映画に辿り着きました。娘が恋しいです。2人での食事が恋しいです」
「息子の事、思い出しました。涙ポロリでした。反抗期の時があったな~ってね」
「中学高校の6年間、お弁当を作ってもらったのに、一度もお礼言わなかった。
改めて母への感謝を思い出しました」
【ヤマチク 酒見夕貴さん】
「(映画に)親子の愛情への共感のコメントがついていた。お箸屋さんなので、
〈親子の絆や愛情の橋渡しでありたいよね〉という思いでこのBOXを作った」
親子の絆を描いた映画を手掛けた『ヤマチク』では、社内から「仕送り」に関する
商品開発をしようと声が上がりました。
このために全国の親子合わせて4000人を対象にアンケートを行い、実情を探りました。
アンケート結果からは、別居中の子どもの食事や生活を気にかける親は約7割。
心配になった内容として「体調」が4割を超え、次いで「食事、栄養」と続くことなどから、子どもを思う親が多い現状が改めて分かります。
さらに子どもの側の回答。仕送りを受けた経験がある子どものうち「ほぼ毎日自炊」をしている割合は約半分。一人暮らしを始めたときに「ほぼ毎日自炊」していた人は7割を超える人が自炊を続けているそうです。
また、仕送りの商品として多いのは 米、レトルト食品、お菓子、日用品の順。
受け取る側の子どもが一番うれしい仕送りも「米」という結果になりました。
これらのアンケートの結果などを踏まえ、考案されたのが『おかえりBOX』。
箱の中には南関米3キロと熊本のふりかけ『御飯の友』、熊本ラーメンなどのインスタント食品をはじめ、九州を感じることができる10日分以上の食料が入っています。
これにヤマチクの竹の箸と菜箸もセットで価格は税込み1万円。送料はヤマチクが負担します。
【ヤマチク 酒見夕貴さん】
「(もらってうれしいものは)現金が多いだろうと思ってアンケート出したら、現金をもらった子の深層の心理のところに申し訳なさ、自立できてないのではという後ろめたさが6割あって、子どもは物のほうがうれしいと思ってもらえる点が意外で、
物を贈る体験を一緒にできたらなと」
ヤマチクの社員も、県外に離れて暮らすいとこのために購入しました。
【兵庫県と福岡県のいとこに購入 ヤマチク 櫻井 莉子さん】
「祖母が(いとこに)仕送りをしていて、この商品なら私も送れそうかなと思って送ってみることにした」「一人暮らしをしていると『いろいろ買い物が大変』という声もあって、小分けにしてある米やすぐ使えるものがたくさん入っているところが喜ばれた」「普段、顔を合わせる機会が少ないので、贈り物を送ることで、つながるきっかけになるかなと思う」
『おかえりBOX』を買った人から、「娘から『すごいのが来た』と、普段はしない写真付きのメッセージが届いた」や「受け取った子どもから電話が来て、『最近はどう?』などと話ができた」という感想が寄せられたということです。
食卓につきものの箸をつくるメーカーが手掛けた理想の『仕送り』を形にした詰め合わせ。『おかえりBOX』は家族の絆や愛情を確認する橋渡しの役割となりそうです。
『おかえりBOX』は南関町にあるヤマチクの店舗と公式オンラインショップで
購入することができます
