中東情勢の影響で、ナフサ由来の製品が不足するなか、リサイクルの技術を活用した富山の企業の取り組みが全国から注目されています。

これは、リサイクルしたプラスチックごみを原料に作ったごみ袋です。

従来のものと比べると、色は少し緑色ですが、強度は変わりありません。

*富山環境整備 松浦志帆子常務
「国内で製造できるというところと、材料を安定的に供給できるというところが強みだと思っている」

このごみ袋を製造しているのは富山市にある富山環境整備。原料となるのは冷凍食品の袋やトレイ、パックといった家庭で出るプラスチックごみです。

中東情勢の影響で、石油由来のナフサを原料とするごみ袋やプラスチック製品の多くが供給不足となるなか、注目されています。

工場には県内外から1日におよそ200トンのプラスチックごみが運び込まれます。

それを素材ごとに選別したあと、細かく砕いて洗浄し、「リサイクルペレット」へと加工します。

1日に製造できる「リサイクルペレット」はプラスチックごみの半分となるおよそ100トン。

ごみ袋1枚に使われるペレットはおよそ30グラムなので、1日に県内で消費される1カ月分のごみ袋を製造できる計算です。

*富山環境整備 松浦志帆子常務
「プラスチックリサイクルは25年前から行っている。量と質の面でも日用品として使えるレベルになってきたが、価格やイメージによってなかなか浸透してこなかった。中東情勢の悪化による資源不足ナフサ不足を契機に、ごみ袋としての活用について(自治体から)問い合わせがきている」

ごみ袋の多くは、海外で生産されていますが、再生プラスチックを使ったごみ袋は国内で生産されるため、価格は割高です。

ただ、県内外で採用され、この1年で全国30近くの自治体から問い合わせがあったといいます。

*富山環境整備 松浦志帆子常務
「ごみから出来たもので作られているというところが、好んで購買されるシーンはあまりないと思うが(リサイクルをすることで)中東情勢の影響で(製品が)品薄になっている中でも、外部環境に左右されない供給ができると考えている」

これまではプラスチック製品に貼られるラベルなどの紙が不純物となり、製品化が難しいとされてきましたが、最近は分別や洗浄の技術が向上したことで、においや異物の混入を減らすことに成功しました。

*富山環境整備 松浦志帆子常務
「実際ににおいを嗅いでもらってもいいですか」

*記者
「しないですね」

今後は文房具やスポーツ用品など製品の開発に取り組みたいとしています。

*富山環境整備 松浦志帆子常務
「リサイクル材として代替できるところは、製品にリサイクル材を使わせてもらって、本当に必要なところ、例えば医療品や食料品の包装などはバージン材(新品)を使ってもらえれば、リサイクル材を許容できる製品で使ってもらうのが今必要だと思っている」

リサイクルで世界の情勢に左右されない持続可能な社会へ。リサイクルされた資材を活用する取り組みが富山から始まっています。

富山テレビ
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