喜多方市にある「田原屋菓子店」は、大正時代から変わらない味を守り続ける老舗の和菓子店です。創業当時の面影を今も残す喜多方らしい蔵造りの建物で、地元の人々に長く愛されてきました。本格的な夏を前に、職人技が光る涼やかな和菓子や、昔ながらのかき氷をご紹介します。

■職人技と変わらぬ味が光る
白を基調とした蔵造りの店舗は、創業当時からの趣を残しています。店内では、あんこに求肥などを混ぜた生地を使い、季節の花「あやめ」などをかたどる上生菓子「練り切り」など、職人の手仕事を見ることができます。
また夏の時期に味わえるかき氷。氷を削る機械も昔からずっと大切に使い続けているもの。店主の新明さんは「壊れない限りはこれで頑張っていきたい」と語ります。冬には温かいきんつばも提供しており、「季節のお菓子をたくさん作ってお待ちしております」とのこと。時代が変わっても、訪れる人を温かく迎えてくれます。

■名物の一口まんじゅうから季節限定の笹だんごまで
ショーケースには、地元で愛され続ける和菓子がずらりと並びます。創業当初からの名物「一口まんじゅう」は、白まんじゅうに黒あん、茶まんじゅうに白あんが入った素朴な味わいです。
定番の「くるみゆべし」は、隠し味の醤油が効いた甘じょっぱさが特徴。ほかにも、豆から煮て作った小豆餡が自慢の「大福」や、「ココア生クリーム大福」といった少し変わった商品も人気です。
7月上旬までの期間限定で販売される「笹だんご」は、つなぎに「やまごぼうの葉(会津ではごんぼっぱと呼ばれる)」を使ったこだわりの一品。笹の葉の爽やかな香りと、もちもちとした生地、あんこの優しい甘さが口いっぱいに広がります。冷凍保存も可能なので、お土産にも最適です。

■自家製梅酢が爽やか 昔ながらのかき氷
夏の時期におすすめなのが、約20種類もの味が楽しめるかき氷です。中でも店主の新明竜太さんが一度は食べてほしいと語るのが「梅酢氷」。この店の特徴は、シロップを先に入れ、その上に山のように氷を盛り付けるスタイルです。
器の底にある自家製の梅酢シロップと氷を混ぜながらいただくと、口の中ですっと溶ける氷の食感とともに、優しい甘さと梅の爽やかな酸味が広がります。暑い夏にぴったりの、さっぱりとした後味が楽しめます。
店内の飲食スペースでいただくのはもちろん、テイクアウトも可能です。お好みのスタイルで、夏の涼を味わってみてはいかがでしょうか。

《田原屋菓子店》喜多方市谷地田7393-3
【営業時間】午前9時~午後6時
【定休日】水曜日 ※祝日の場合は営業

◇一口まんじゅう 1個16円
◇くるみゆべし 118円
◇大福 118円
◇ココア生クリーム大福 140円
◇抹茶生クリーム大福 140円
◇田原屋の笹だんご 1個205円
◇梅酢氷 350円

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