旧海軍の軍楽隊に所属していた西都市出身の男性のクラリネットが、広島県の歴史科学館に寄贈されることになり、その音色が披露されました。
クラリネットは、西都市出身で戦時中旧海軍軍楽隊に所属し、8年前に亡くなった矢野務さんが愛用していたものです。矢野さんは戦後、宮崎県警の警察官となり、警察音楽隊では副楽長として活躍しました。
矢野さんと親交があった元警察音楽隊楽長の井手茂貴さんはこのクラリネットを譲り受け、歴史を伝える貴重な楽器を後世に残そうと寄贈先を探していました。そして、この程広島県呉市の大和ミュージアムへの寄贈が決定し、6月19日最後の演奏会が開かれました。
戦艦「大和」の乗組員としてミッドウェー海戦を経験した矢野さん。当時艦上で演奏されたとみられる軍艦行進曲など3曲が披露されました。
(宮崎県警察音楽隊 元楽長・井手茂貴さん)
「当時の楽器がまだ現存している。80数年前の話だから、ほとんどもうないですよね。それだけ貴重で、そのような歴史を知っている楽器なので(大和ミュージアムでは)、多くの人に見ていただきたい」
(クラリネット奏者 日高由美子さん)
「きっと強い気持ちで演奏されていたのだろうなと感じたときには、胸がとても熱くなりました」
集まった人たちは、クラリネットの深みのある音色に静かに耳を傾けていました。
