FIFAワールドカップ2026のグループFで、日本代表は初戦のオランダ戦(2-2引き分け)、第2戦のチュニジア戦(4得点で快勝)を終え、勝ち点4でオランダと並ぶ2位につけています。
決勝トーナメント進出に大きく前進した一方、次戦のスウェーデン戦は首位通過を争う重要な一戦となります。
この試合を前に、前回カタール大会でゴールキーパーとして活躍した元日本代表でヴィッセル神戸の権田修一選手が、関西テレビ「newsランナー」に出演し、スウェーデン対策や決勝トーナメントの展望を詳しく解説しました。
■グループリーグを何位で通過? 1位か2位でブラジルかモロッコ
現在のグループFの順位表では、オランダと日本がともに勝ち点4ですが、総得点の差によりオランダが1位、日本が2位という状況です。
権田選手がまず強調したのは、グループリーグを何位で通過するかという点の重要性です。
1位または2位で通過した場合、決勝トーナメントの相手はブラジルもしくはモロッコになる可能性が高い。一方、3位の場合はフランスと対戦する可能性が高いとされています。
【権田修一選手】「ブラジルは本当に個人の能力がとても高いんですね。1人の力でゴールを決めていくとか、チャンスを作る選手が本当に多いので、ブラジルって本当にサッカー王国なので、世界的な強豪なので、すごく難しい相手にはなることは間違いない」
モロッコについても同様に警戒を示しました。
【権田修一選手】「モロッコも実はブラジルと引き分けてるんですね。なのでブラジルに対しても対等に渡り合えるような、アフリカのモロッコは今レベルが著しく上がってきてる国ではある。そういう意味ではもちろんね『どちらがいい』って言うと、皆さん『モロッコの方が』と思うかもしれないんですけども、正直優勝することを考えると、どちらもすごく難しい相手であることは間違いない」
首位通過を目指すうえで、まずスウェーデン戦を制することが最優先の課題となります。
■「この2人だけでゴールを奪えてしまう」 ギョケレシュ選手とイサク選手
権田選手がスウェーデンの要警戒選手として名前を挙げたのは、FWのギョケレシュ選手(28)とFWのイサク選手(26)の2人です。
ギョケレシュ選手は今大会1ゴール1アシスト、イサク選手は1ゴール3アシストと、いずれも数字で存在感を示しています。
【権田修一選手】「この2人は、記録見てもらって、1ゴール1アシスト、1ゴール3アシストということで、この2人でたくさんの得点を生み出している。2人ともヨーロッパ・イングランドのトップオブトップでやってる選手なんですけども、この2人だけでゴールを奪えてしまうぐらいの強い2人。この2人に仕事をさせないことはすごく大事」
その上で、特にイサク選手の動きに注目しました。
【権田修一選手】「特にイサク選手がボールを受けて前線の選手にパスをしてゴールというのが今回とても多いので、この2人は、日本代表は警戒しなければいけない」
■「前を向かせない守備」が守備のカギ
では、この2人をいかに封じるか。
権田選手が守備の鍵として挙げたのは、イサク選手をフリーにしないことです。
【権田修一選手】「イサク選手がグランドの真ん中でフリーになりがちなんですね。ここの部分をどう押さえておくか。これで前向かれてしまうと、いいパスが出てきて、途中から出てくるスピードがある選手もいるので、前を向かせない守備というのが、実際にチュニジア戦では、富安選手がしっかりマークついたりしてできていたので。そういう日本がやるべきことをできていれば、カウンターを食らうことは減る」
チュニジア戦での富安選手のマークが成功例として示された形です。
これまで積み上げてきた守備のスタイルをスウェーデン戦でも継続することが、勝利への土台になると権田選手は見ています。
■相手のウィークポイントをついていく“サイドをうまく使った攻撃”
守備とセットで語られたのが、攻撃面での戦略です。
権田選手はスウェーデンのFW2人が守備にあまり参加しないという傾向を指摘し、そこに日本の攻撃のチャンスがあると分析しました。
【権田修一選手】「富安選手はフリーで前に出せる機会が増える。なのでサイドに相手が後ろに戻りながら守備をするような形、クロスからの攻撃は増えると思う。サイドにボールをおいて、そこから中に飛び込むという形はすごく増えると」
この意見を裏付けるように、スウェーデン戦の前日(21日)にスウェーデンに快勝したオランダも、サイドをうまく使った攻撃で得点を重めていたことが触れられました。
【権田修一選手】「このようなシーン(サイドを生かした攻撃)は、相手のウィークポイントなのでどんどんついていく必要がある」
■権田選手の予想「3対1で日本の勝利」
試合結果の予想について権田選手は「3対1で日本の勝利」を挙げました。
先制点を許さず、前半をしっかり無失点で折り返すことが重要だと述べています。
【権田修一選手】「まずは前半をオランダ戦のように、しっかり得点を奪わせずに0対0で終わらせるぐらいがすごく大事。その中でもツートップが強烈なので、どうしてもカウンターのピンチは作られてしまう。そこをうまく守りつつ、サイドにどう展開するかなど、自分たちのやるべきことを、時間帯によってチームみんなで1つになってやっていくことというのが、勝利につながる」
日本代表への信頼感も示しました。
【権田修一選手】「もちろん簡単な相手ではないですけど、僕は日本代表は絶対勝てるんじゃないかなとは思ってます」
■これからヒーローになる選手がたくさんいる
3点を取るという見立てに関しては、チュニジア戦で2得点を挙げた上田選手のような活躍をする選手が複数出てくるとの期待が語られました。
【権田修一選手】「今まだ得点をなかなか奪えていない選手が、ゴールを奪える可能性が高いんじゃないかなと思っていて、やはりまだゴールがない後藤啓介選手や、塩貝健人選手、鈴木唯人選手だったり、実はまだまだ日本にはこれからヒーローになるような選手がたくさんいるので、楽しみしてもらえたら」
後藤啓介選手、塩貝健人選手、鈴木唯人選手といった名前が挙がり、新たなスターが誕生する可能性もスウェーデン戦の見どころの一つとなっています。
(関西テレビ「newsランナー」2026年6月22日放送)
