去年4月、府中町の公園で男性が殺害された事件で強盗致死の罪に問われている当時18歳の男の裁判員裁判が始まり、男は起訴内容を認めました。

丸刈り頭に黒のスーツで出廷したのは、事件当時18歳で、強盗致死の罪に問われている徳永孝志被告です。

この事件は去年4月、府中町の水分峡森林公園で、東京都の男性(52)が暴行を受けて殺害され、現金8万円あまりが入った財布を奪われたものです。

この事件で警察は去年6月10代の男女3人を逮捕。
その後、広島地検は3人が、男性と女が援助交際をしている事に因縁をつけて金品を奪い殺害したとして、当時16歳の少年を「強盗殺人」の罪で、徳永被告を「強盗致死」の罪で起訴しました。
一方、当時18歳の女は恐喝の疑いで家裁送致され保護処分となりました。

22日の初公判で徳永被告は「間違いありません」と起訴内容を認めました。

検察側は冒頭陳述で徳永被告と少年は親しい友人同士で、少年と女は交際関係にあったことを明らかにしたうえで、少年が女の「パパ活」相手から金を奪おうと計画し、女に男性を呼び出すよう指示したとしています。

さらにけんかが強いことを理由に徳永被告を計画に誘い、報酬の支払いを条件に計画に参加した徳永被告は、少年とともに男性に暴行を加えて死亡させた後、少年から3万円の報酬を受け取り、それをカラオケ代や飲食代に使ったと指摘。
検察側は、犯行は重大かつ悪質で、保護処分とする特段の事情はなく刑事処分が相当と主張しました。

一方、弁護側は事実を争わないとしたうえで、幼少期に両親の殴り合いのけんかを目撃するなど、育った環境による「心理的なぜい弱性」が犯行につながったと主張。
再犯防止のための「育て直し」が必要だとして、「保護処分」が相当と訴えました。

徳永被告の判決は来月3日に言い渡され、来月14日からは少年の裁判も始まる予定です。

■男女3人の関係性と事件の経緯

この事件で逮捕された男女3人の関係性と事件の経緯です。

検察によりますと、犯行を計画したのは当時16歳の少年で、交際していた女の「パパ活」相手から金を奪おうと女に男性を呼ぶよう指示し、徳永被告に計画への参加を持ちかけたというものです。

今回の裁判で注目されるのが、10代の凶悪犯罪の量刑です。
強盗殺人罪と強盗致死罪、どちらも刑法上は「死刑または無期懲役」と非常に重たい刑が科されますが、被告は10代のためいずれも少年法が適用されます。
被告の生い立ちや更生の可能性が大人よりも考慮されて刑が減軽される可能性もあるということです。

凶悪犯罪の刑を科すにあたり、「汲むべき事情」はあるのかが、重要な争点となります。

なお、改正少年法により18歳・19歳の特定少年は起訴後の実名報道が可能となり、テレビ新広島は結果は重大で社会的影響も大きいことなどから、実名報道することが妥当であると総合的に判断しました。

テレビ新広島
テレビ新広島

広島の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。