福島第一原子力発電所1号機での使用済み燃料プールからの核燃料の取出しをめぐり、東京電力は6月22日に原子炉建屋上部のガレキ撤去作業を開始した。
1号機の使用済み燃料プールには392体の核燃料が残されているが、2011年の事故で水素爆発。建屋上部が大きく破損し、爆発で発生したガレキが推計で約1,200t残されている。
核燃料の取出しをめぐっては、取出し作業で放射性物質が飛散しないよう、建屋を覆う大型カバーの設置が2026年1月に完了。東京電力はガレキ撤去作業の開始時期を2026年4月下旬目標としていたが、燃料プール周辺の放射線量が高く、作業員が直接行ってガレキの状況を確認することができないため、遠隔で行う作業の手順確認を丁寧に行う必要があるとして「第一四半期中」と約2か月後ろ倒ししていた。
東京電力は準備が整ったとして6月22日午後4時ごろからガレキ撤去作業を開始。
大型のガレキや重機などを搬出する際には、大型カバーの屋根を一時的に開放して作業を実施するという。
福島第一原発1号機では2027~2028年度にプールの中の核燃料取出しに着手する計画。2031年内までには1号機を含む第一原発すべての建屋の使用済み燃料プールから核燃料を取り出す計画となっている。
国と東京電力は福島第一原発の廃炉の完了を2051年と掲げていて、建屋に残る核燃料を安定して管理することは廃炉に向けた大きな課題となっている。
