乗客乗員20人が死亡し、6人が行方不明になっている知床沖の遊覧船沈没事故で、業務上過失致死罪に問われた知床遊覧船の社長・桂田精一被告に対し、釧路地裁は禁錮5年の判決を言い渡した。

桂田被告の裁判で争点となっていたのは、事故当時、陸にいた桂田被告の「予見可能性の有無」だった。

検察側は事故当時、波浪・強風注意報が出されていたことなどから、「悪天候が予想された中で出航させることは乗客を危険にさらすことだと予見が可能だった」として禁錮5年を求刑。

一方の弁護側は、事故の原因は遊覧船のハッチの不具合で、「国の検査で不具合が見過ごされ、把握できなかったため、事故は予見できなかった」と無罪を主張していた。

初公判では「事故を防げなかったことを重く受け止めている」としながらも、「私には罪が成立するのかわからない」と述べた桂田被告だが、釧路地裁は検察側の求刑通り、禁錮5年の判決を言い渡した。