東京電力は6月13日、福島第一原子力発電所での処理水の海洋放出について、異常を知らせる警報が発生したため放出を停止した。その後の確認により、5時間半後に運転を再開。処理水の漏えいなどの発生はないとしている。
処理水の放出をめぐっては、6月10日にも警報が発生し約24時間にわたって放出を停止するトラブルが発生していたため、6月1日に開始された2026年度2回目(通算20回目)の処理水放出において、放出停止となるのは2回目。

東京電力によると、今回の警報が発生したのは13日午後5時4分。その後の調査により、処理水を希釈するための海水を移送するポンプの流量が低下したことにより、緊急遮断弁が閉じたことが原因だと判明した。
警報が発生した時刻には送電線が2回線同時に瞬間停止していたといい、これがポンプ流量の低下を引き起こした可能性があるという。同時間帯には発電所周辺で雷雨が発生していた。
東京電力は現場の確認を行ったうえで、午後10時34分に放出を再開した。


福島第一原子力発電所では、6月10日にも処理水放出の異常を知らせる警報が発生し放出が自動停止。処理水をためているタンクから放出に至るまでの移送経路にある電動弁に不具合があった可能性が高いとし、電動弁一式を交換することで約24時間後に放出を再開した。この間、基準を満たさない濃度の処理水の放出や環境への影響はなかったという。


処理水の海洋放出は、放出前の水をためる水槽と海水面の高低差を利用して海に流れるようになっているため、海面が高くなって水が逆流してしまう恐れがある場合や、設備の安全性を確認すべき場合には放出を停止することが定められている。
震度5以上の地震や津波注意報、竜巻注意情報(発生確度2)、高潮警報などで放出を手動停止することが決まっていて、これまで2024年3月の地震、2025年7月の竜巻注意情報や津波注意報、同年12月の津波注意報で手動停止したことがある。

2024年には、第一原発構内での掘削作業中にケーブルを傷つけ停電を発生させたことによる放出停止が発生している。

福島テレビ
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