ミラノ・コルティナオリンピックのフィギュアスケート女子シングルで銅メダルを獲得した中井亜美選手(TOKIOインカラミ)。オリンピック後初めて地元の新潟に凱旋し、NSTに県内で初めて生出演しました。中井選手にオリンピックでの舞台裏や今後の目標について聞きました。

■新潟市のリンクで育んだ夢

―小学生のころの様子です。当時を振り返っていただけますか。
まだ小さくて、本当にスケートが楽しいという気持ちで滑っていたと思います。毎日毎日たくさん跳んで、ジャンプを跳ぶのが大好きでした。

―全日本ノービスでの優勝もこの時期ですね。まさにスケート漬けの毎日だったのでしょうか。
そうですね、毎日たくさん通って、たくさん練習して、本当に思い入れのある場所です。

―トリプルアクセルへの挑戦も小学生のころから練習していました。
5種類のトリプルを跳べるようになってから、トリプルアクセルの練習を始めました。憧れの浅田真央さんが跳んでいたので、自分も跳びたいとずっと思っていました。

―浅田さんが新潟の教室に来てくださったときの映像を見て、直接指導も受けていますね。
ツイズルを教えてもらったんですが、「上に伸びるようにしっかりと回ってね」と言われました。本当に貴重な思い出です。

―新潟に帰ってきたときの心境
通っている道を見ると懐かしい気持ちになります。

■シニアデビューイヤーの飛躍

―昨シーズンはシニアデビューの年でした。手応えを感じた試合は?
25年10月のグランプリシリーズ、フランス杯では、自分でも想像していなかったような結果で優勝することができて、自分自身もびっくりしましたし、「ここがシニアの舞台なんだ」と改めて思いました。

―ジュニア時代からシニアを見据えて準備してきたことが生きたのでしょうか。
ジュニアの頃からシニアを見据えて練習していたので、それがシニアシーズンになってから評価されたのが嬉しかったです。ジャンプだけでなく、踊ることもすごく好きですし、表現するのも大好きなので、大舞台でたくさんの人に見て頂きながらいい演技が出来て良かったです。

―グランプリファイナルでも銀メダルを獲得し、一気にオリンピック代表候補として注目されましたね。12月の全日本では緊張しましたか。
オリンピックがもう目の前まで来ていて、このチャンスは絶対逃せないとずっと思っていたので、相当緊張していました。

―フリーの冒頭でトリプルアクセルが抜けてしまったものの、ほかのジャンプをしっかりまとめました
トリプルアクセルを失敗しても他のジャンプをまとめるというのは練習からできていたので、オリンピックに繋がったと思います。

―オリンピック内定という小さい頃からの夢が叶った瞬間はいかがでしたか。
夢が叶ったといううれしい気持ちと、「オリンピックでいい結果を残したい」という新しい夢が出てきて、本当にうれしかった瞬間でした。

■初めての五輪舞台―銅メダルの瞬間

―初出場のオリンピック、ショートプログラムでは冒頭のトリプルアクセルが高く評価されました
練習からすごく調子が良かったので、自信を持って挑めました。自分自身もいいジャンプが跳べたと感じましたし、GOEでも加点が付いてうれしかったです。3回転3回転のコンビネーションもたくさん練習してきたので、自信を持って跳べたと思います。この大舞台でこれだけの演技が出来るとは自分でも思っていなくて、最後のポーズをとったときはうれしさでいっぱいでした。

―ショートで自己ベストを更新。得点を見た瞬間の気持ちは。
この大舞台でこれだけの評価をいただけて、本当にびっくりしましたし、うれしかったです。

―首位でフリーに臨むプレッシャーはありましたか。
ショートの結果が出たときは少し緊張しましたが、次の日からは切り替えて「いつもどおりやるだけ」と思っていたので、フリーの本番は緊張なく楽しめました。

―フリーを終えたあとの表情が話題になりました。あの瞬間どんなお気持ちでしたか。
最初のトリプルアクセルが跳べて嬉しかったんですけど、ほんの少し細かいミスがありました。そういうミスで大きく順位が変わってしまうことがあるので、「メダルとれたかな」と不安な気持ちになりました。リンク上がってから「メダルは無理かな」と思って、正直ネガティブな気持ちでいたんですけど、得点が出て順位が出たときは「本当に3位なの」という感じで、うれしい気持ちでいっぱいでした。

―今日はそのメダルを首にかけていますが、重みはいかがですか。
表彰台で初めてかけてもらったとき、「こんなに重いんだ」と思いました。今まで頑張ってきたことを改めて感じた瞬間でした。

■新シーズンへの挑戦―4回転ジャンプと「新しい自分」

―オフシーズンの今、次のシーズンに向けてどのような準備をしていますか。
新しいプログラムを作ったり、新しいジャンプに挑戦したりと、いろいろなことに挑戦する時期になっています。4月にはカナダ・トロントに行き、デイビッド先生と一緒にプログラムを作ってきました。

―新しいフリープログラムはどんな印象ですか。
自分の良さや明るさがすごく出ているプログラムになっているので、見てくださる方たちに楽しんでいただけるのではないかと感じています。

―新シーズンからフリーのジャンプが7個から6個に変更されるなど、ルール改正もあります。
プログラムの構成も変わってくるので、新しいジャンプにも挑戦しながら、いいプログラムに仕上げられるよう頑張っています。

―「新しいジャンプ」というと、4回転への挑戦は
将来的には跳べるような選手になりたいと思っているので、挑戦はしていきたいです。

―中井選手の天真爛漫な表情や仕草が多くの方の心をつかんでいます。その明るさはどこから生まれているのでしょうか。
小さい頃から先生方に「スケートを楽しむ気持ちを忘れないで」と言われていて、毎日スケートが楽しかったですし、今も本当に楽しんで練習ができているので、その楽しさから明るさも出ているんじゃないかと思います。

―カナダでは食事を自分たちで作る場面もありました
シーズン中は食事制限あるんですけど、オフシーズンなので、お友達と作ったりしました。みんなとご飯を食べたり、話したりする機会が中々ないので、楽しかったです。

■新潟の皆さんへ―感謝とさらなる高みへ

―最後に、新シーズンの目標をお聞かせください。
昨シーズンは自分自身がびっくりするくらいの結果を残すことができて嬉しかったなと思っていて、新シーズンは新しいプログラムに挑戦したり、本当に新しい自分をお見せできたらいいなと思っています。

新潟の皆さん、いつもたくさんの応援をありがとうございます。皆様の応援のおかげでここまで頑張ってこれたと思っています。新シーズンもっともっといい演技ができるように頑張りますので、これからもたくさんの応援よろしくお願いします。

NST新潟総合テレビ
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