県警によると、2026年5月末時点の県内の特殊詐欺による被害額は5億5689万円と、過去最悪の被害額となった2025年同時期の3億4799万円と比べ2億円以上も増加している。
県内を取り巻く特殊詐欺の現状を取材した。

(生活安全企画課・近藤孝弘管理官)
「非常に危機感を感じている。2024年より2025年、さらにまた今年増えているということで、何とか食い止めたい」

2026年も増加傾向にある特殊詐欺。
特に、ニセ警察詐欺やSNS型投資詐欺・ロマンス詐欺が目立って増えている。

5月末時点の被害額5億5689万円のうち、これら3つの詐欺だけで9割を占めている。
どうして、これだけ被害が膨らんでいるのだろうか。

(生活安全企画課・近藤孝弘管理官)
「だましの手段方法が複雑化・巧妙化していることが言える。昔のように息子・孫を語るだけでなく、さまざまな人物が登場して巧みな話術でだまそうとしてくる」

巧妙化する詐欺を防ぐ手段として、犯人からの電話を受けないことがあげられる。

(生活安全企画課・近藤孝弘管理官)
「犯行の電話の半分以上が国際電話利用ですので、国際電話の利用を休止する申し込みをしたり、携帯電話に関しては警察庁が推薦する特殊詐欺対策用のアプリをインストールすることをすすめる」

特殊詐欺の被害の増加に加え、いま懸念されているのが特殊詐欺に加担してしまう10代の少年・少女の存在がある。

(人身安全少年課・齋藤浩次長)
「県内では去年、特殊詐欺に加担して検挙された少年はいませんでしたが、ことし5月末時点で少年2名が検挙されている」

まずは、5月22日に新庄市で90代の女性宅を訪れ、通帳1通をだまし取ろうとして逃走したうえ、翌23日に本籍が神奈川の17歳の少年が逮捕・送検された。
この少年は、奈良でも出し子をしたとして11日に再逮捕されている。

(人身安全少年課・齋藤浩次長)
「全国的に特殊詐欺に加担する少年が検挙されることは増加傾向にある」

そしてもう1人が5月28日、何者かと共謀して天童市の70代女性から現金をだまし取ろうとして逮捕された本籍が千葉の16歳少年。

県警は、犯罪グループの指示役から高額な報酬を提示され、少年が安易な考えで犯罪に加担してしまうケースがあるという。

(人身安全少年課・齋藤浩次長)
「ことし検挙された2人の少年については、いずれも県外に居住する者でしたが、今後県内に居住する少年が特殊詐欺に加担してしまうことが懸念されます」

県警では、少年・少女が特殊詐欺に加担しないように、学校などに出向いて危険性を教えるなど広報活動に力を入れている。
特に重視して伝えているのは、“5つのメッセージ”。

(人身安全少年課・齋藤浩次長)
「まず1つ目は必ず捕まるということ。たった一度でも闇バイトに手を染めれば、最後は必ず検挙されます。そして捕まれば重い刑罰が待っています」

2つ目は、先輩・友達からの誘いでも応じてはいけないこと。
3つ目、銀行口座やスマホは売らないこと。
4つ目、海外に渡航すれば二度と戻れなくなるかもしれないこと。
最後に、「今ならまだ引き返せる」と呼びかけている。

(人身安全少年課・齋藤浩次長)
「もしすでに闇バイトに応募してしまっていて、個人情報を送りあなたや家族の安全が脅かされているとすれば、すぐ110番通報してください。警察はあなたと周りの人の安全を必ず守ります」

特殊詐欺の被害に遭わないために、そして被害に加担しないために自分でできる対策を行い、困った時は警察などに相談をすることが大切。

さくらんぼテレビ
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