6月、佐賀市の県道で下校中の男児が車にはねられ、両手の骨を折るなど大けがをする事故がありました。男の子の母親が取材に応じ、事故防止を訴えました。
【母親】
「息子の痛いよ痛いよという泣くき声だけが聞こえてきて。少しだけ息子に会わせてもらったんですけど意識もその時はなくて顔が血だらけでっていう状況でした」
6月5日の午後5時ごろ、佐賀市兵庫町で下校中だった小学2年生の男の子が自宅近くの県道を横断中、走ってきた軽乗用車にはねられました。
男の子は一命を取り留めましたが、両手の骨折や脳の出血など大けがを負い、現在も入院しています。
【大川内】
「事故現場から約350メートル離れた場所に横断歩道があります。ただ、渡ってしまうとこのように狭い歩道を歩くことになってしまいます」
現場の県道は見通しの良い直線道路で朝や夕方の交通量が特に多く、車のスピードも速いといいます。
家族は以前から危険を感じ男の子にはできるだけ歩道の広い場所を歩くよう伝えていました。
【母親】
「子どもが入学するにあたり、横断歩道の設置ができないかなと自分たちで動いてはみたんですけど警察や教育委員会そして市、県に掛け合ってみたんですが、なかなかうまくいかずに断念していました」
警察庁が定める交通規制基準によると、横断歩道の設置には交通量や歩行者の待機スペースの確保など条件があることから、要望の全てに対応できていないことも実情です。
警察は交通ルールの徹底を今一度呼び掛けています。
【県警交通企画課 木坂健二警部】
「(交通事故の発生は)朝の7時台、8時台、それと夕方の5時台、6時台が、特に多くなっております。これは通勤とかですね、通学の時間帯と重なりますので、その時間帯、運転される際は、十分注意した運転をよろしくお願いいたします」
警察によると県内では、今年1月から5月末までで、自転車の移動や歩行中に事故に巻き込まれた小学生15人のうち、8割が午後3時から5時までの時間帯で事故に遭っていたということです。
悲惨な事故を1件でも減らそうと母親は事故防止を強く訴えます。
【母親】
「私たち被害者はもちろんですけど、加害者の方も日常を奪われたと思います。ハンドルを握る方たちは、そのことを今一度かみしめて、しっかりと運転を行ってほしいなと思います」