6月8日夜、宮城県富谷市内の住宅街でクマ1頭が目撃されました。現場から200メートルほどの場所には小学校もあり、警察などが注意を呼びかけています。
私たちの日常のすぐそこまで迫るクマの脅威…。
宮城県内では連日、クマの目撃が続いています。
8日午後7時すぎ、富谷市明石台6丁目で、散歩をしていた女性が道路脇の茂みに、体長およそ1メートルのクマがとどまっているのを目撃し、近くの交番に通報しました。
交番の警察官がすぐに現場に向かいましたが、クマの姿は見当たらなかったということです。
目撃した女性にけがはありませんでした。
現場は住宅街の一角にある草地で、およそ200メートル西側には明石台小学校があります。
クマの目撃情報を受け、明石台小学校では6月9日朝、職員が通学路を車で巡回するなどの対応を取りました。
また、現場のおよそ1キロ東では、8日午後、体長およそ50センチのクマが目撃されていて、警察などが注意を呼び掛けています。
県によりますと、5月のクマの目撃件数は5月としては過去最多の300件に上り、去年の同じ時期の2.7倍に増加しています。
県は増加した理由について、個体数の増加が推定されるとしたうえで、「耕作放棄地の増加や餌となる木の実が凶作となる年が頻発するなど、里山の環境が変化し人目につきやすい市街地へのクマの出没が増えている」と分析しています。
こうした状況を受け、県は6月、県民に最大級の警戒を呼びかけるクマ出没特別警報を新設し、6月19日から運用を始めます。
発表される基準は、クマによる死亡事故が起きた場合、その月のクマの目撃件数などが、直近5年間の同じ月の平均値の3倍以上になった場合、同じ自治体か隣接する市区町村で、人身被害が1ヵ月以内に2回発生した場合となります。
特別警報は県の対策本部で決定し、原則として市区町村ごとに発表されます。
発表された場合、県は目撃場所近くへの外出自粛、児童、生徒の登下校時のパトロールの強化、野外行事の開催時期の変更などを要請するということです。