一枚の写真から街を再発見する「兵動大樹の今昔さんぽ」。

今回の舞台は、大阪・堺市の大仙公園です。

【兵動大樹さん】「気球に乗ってまーす!飛んでませんけど」

今回の旅は、波乱の幕開けとなりました。
大仙公園には「おおさか堺バルーン」という気球が設置されており、ヘリウムガスの浮力だけで最大高度約100メートルまでゆっくりと上昇する、まさに”空の特等席”です。

しかしこの日は気流の関係で運休。地上から旅を始めることになりました。

【兵動大樹さん】「こんなヒントない写真ある!?」

写真の場所を見つけられるのでしょうか?

■昭和37年の”謎すぎる写真”が登場

渡された1枚の写真は、1962年(昭和37年)に大阪で撮影されたもの。

写真には、ピラミッドのような三角形の山の上に人が乗っているように見える、なんとも不思議な光景が写っています。

古墳で有名な堺だけに、兵動さんは「古墳かな」と予想。

公園を歩きながら地元の方々に聞き込みを開始します。

ママ友グループに話しかけると、「いたすけ古墳」という情報が得られました。

【兵動大樹さん】「とりあえず『いたすけ古墳』に行かんと始まらへんな」

■古墳巡りスタート!

「いたすけ古墳」に到着した兵動さんですが、写真と比べると「高さがそこまで出てない」と首をかしげます。

しかし、地元の住民に声をかけると驚きの情報が。

【地元の住民】「昔、いたすけ古墳はこんなにのっぺりじゃなかったんです。木がいっぱい茂ってて、2、3年前に刈り込んでキレイになったんです」

当時はもっとこんもりしていたかもしれないと聞き、可能性はゼロではないものの、地元の方は「ゴベ古墳やニサンザイ古墳かもしれない」と教えてくれました。

■なかなか見つからず「辞めたろかな」と兵動さん

次に向かった御廟山古墳(ゴベ古墳)は「これはちょっと大きすぎる」と早々に却下。

続く土師ニサンザイ古墳は、5世紀後半築造の巨大前方後円墳で日本で7番目の大きさを誇り、百舌鳥古墳群の中でも最も美しく精巧な前方後円墳と言われています。

しかし、写真より大きすぎます。

【兵動大樹さん】「厳しいな~。やめたろかな」

堺市には現在44基もの古墳が残されており、そのうち2019年に百舌鳥古墳群として23基が世界遺産に登録されています。

堺が4世紀から5世紀頃に大和政権の政治文化の中心地だったことが、これほど多くの巨大古墳が残る理由なのです。

【兵動大樹さん】「44基もあるの!オレ兵動大樹やけど」

44基も古墳があると聞いて兵動さんもダジャレで現実逃避するしかありません…。

■「はにわプリン」との出会いと新たなヒント!

ニサンザイ古墳の周辺をさまよっていた兵動さんが目にしたのが、「はにわぷりん」の看板です。

古墳の町らしいネーミングに引き寄せられ立ち寄ってみると、埴輪の形をした容器に入ったプリンが売られているお店でした。

社長のプリン好きが高じて作ったプリンを埴輪の容器に入れてみたところ大ブレイクしたという話題のスイーツで、店舗がないためネットか駅などのお土産店でしか購入できない一品です。

【兵動大樹さん】「むちゃくちゃ美味しい!味エグいぐらい美味しい!」

美味しいプリンで元気をもらった兵動さん。

写真を見てもらうと、お店の方から「今と全然違うんですけど、土塔公園ちゃうかな」という有力情報が。

「土塔」とは何なのか? 新たな手がかりを胸に、兵動さんの足取りが軽くなります。

■「賞味期限10分」のスムージーに感動!

深井駅周辺をさらに歩いていると、「賞味期限10分スムージー」という衝撃的な看板を発見! 

「パティスリーアッシュ」という菓子店が提供しているイチゴと水と砂糖だけで作るスムージーは、時間が経つと分離するため10分以内に飲むのがベストなんです。

【兵動大樹さん】「めっちゃ美味い。これマジでイチゴと砂糖と水だけ?」

そしてこちらの店主も、写真を見て「土塔」と予想!

10分以内にスムージーも飲み切り、「土塔」への確信を深めて現地に向かいます。

■ついに判明!謎のピラミッドは「奈良時代の仏塔」

たどり着いた土塔公園で目に飛び込んできたのは、瓦を積み上げたピラミッド型の不思議な建造物。

堺市の担当者にも来てもらい、写真を見てもらうと「間違いない」と太鼓判を押してもらいました!

土塔は、奈良時代につくられた宗教的建造物のことでした。

日本では五重塔や三重塔などお寺の境内にある木造の塔が一般的ですが、こちらは土と瓦を積み上げてつくられているため「土塔」と呼ばれていて、現在堺市にある「土塔」が国内唯一その姿を残しているのです!

発見当時は何か分からず崩れかけていたものを、発掘調査して修復し、当時のように瓦を積み上げて史跡として再現したのだそうです。

さらに、発掘された瓦のうち1300枚には人名が記されていました。奈良時代の高僧・行基がこの地に作り、建築に携わった人々が名前を書いたものと言われています。

【兵動大樹さん】「奈良時代に作ったものを見れんねんもん。すごくない?」

なぜこの堺にだけ残されているのかは謎のままですが、それがまた一層ロマンを掻き立てます。

■堺の新たな魅力を発見!

1962年(昭和37年)に撮影された写真の正体は、堺市に唯一残る宗教的建造物「土塔」でした。古墳の町として知られる堺ですが、実は奈良時代の仏教遺跡も息づいていたのです。

最後に、同じ場所を見つけて写真を撮影!

【兵動大樹さん】「今回はほんまにいろんな方に協力していただいて苦戦しましたね。でも最後は、土塔という日本でも珍しいものが堺にあるということでした。みなさん、断面見れますからね。ぜひ見に来ていただきたいと思います」

大仙公園からスタートして、いくつもの古墳を経由し、土塔という意外な答えにたどり着いた兵動さんの今昔さんぽ。堺には、まだまだ知られていない歴史の宝物が眠っているようです。

(関西テレビ「newsランナー 兵動大樹の今昔さんぽ」2026年5月29日放送)

関西テレビ
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