俳優の大東駿介さんが、訪れた街のうんちくや、まだ地元住民にも知られていないような魅力を探す「発見!てくてく学」。
今回訪れたのは、兵庫県神戸市の元町エリア。
2025年3月に発表された関西の住みたい街ランキングで、「魅力的な商店街がある街」1位に選ばれた神戸・元町。
元町駅の周辺には南京町や三宮センター街など多くの商店街が集まっている。
中でも150年以上の歴史を誇る神戸元町商店街は、創業100年を超える老舗から最新のショップまで、約300店舗が揃う活気のある商店街だ。
大東さんがあの有名スイーツの本店を巡り、神戸のオシャレ文化を牽引する帽子専門店で職人の技術に触れる。
■月に一度だけの特別な光景「元町1番街水曜市」
商店街を歩き始めた大東さんの目に飛び込んできたのは、通りに並ぶ露店の数々だった。
神戸元町商店街では毎月第3水曜日に「元町1番街水曜市」を開催している。
地産地消をテーマに、兵庫県の新鮮な野菜などが販売されるこのイベントは、地元住民にとって楽しみの一つだ。
ワラビを買った女性に声をかけると、水曜市の常連だという。
大東駿介さん:今日は分かってて来たんですか。
客:そうです。水曜日だけ。もう最高なんですよ!これが楽しみで。
地元に住む別の女性にも魅力を聞くと、「ここに来ればなんでも手に入る」と太鼓判だ。

■有名スイーツの本店が大集合!ゴーフルの思い出
神戸元町商店街は、実は「スイーツ」の激戦区。有名スイーツ店の本店がたくさんあるのだ。
日本で初めてバウムクーヘンを販売した洋菓子の名店「ユーハイム」に、全国的に有名な四角いきんつばの発祥とされる、明治10年創業の「本高砂屋」。
さらに、チーズケーキが名物の「観音屋」も元町が本店だ。とろーり伸びるチーズの塩気と甘みが絶妙で、「すべらない神戸土産」として人気を集めている。
大東さんはサクサクの薄い生地にクリームを挟んだ「ゴーフル」で有名な、明治30年創業の「神戸風月堂」に向かった。
ゴーフルは神戸を代表する洋菓子で、来年で誕生100周年を迎える。
神戸元町商店街がスイーツの激戦区だと教えてくれた女性と一緒にゴーフルをいただく。
昔はゴーフルの缶にプラスチック製のナイフが入っていて、4等分に切って食べていたという懐かしいエピソードも飛び出した。
大東駿介さん:いい話やなあ。関西のみんなの記憶にゴーフルの思い出があんねんや。

■日本最古のコーヒー店で味わう明治の一杯
スイーツのあとに大東さんが立ち寄ったのは、石臼でコーヒーを挽いているという珍しいお店だ。
看板をよく見ると「日本最古」の文字が。明治11年(1878年)に日本で初めてコーヒーを販売したとされる「放香堂加琲」だ。
元々は190年ほど前に創業した宇治茶の老舗で、神戸港が開港して間もなく茶葉の輸出とコーヒー豆の輸入を手掛けるようになり、日本初となるコーヒー屋がこの元町に誕生したのだ。
石臼で挽くと粒子が均一ではないため、まろやかで奥行きのある深い味わいになるという。
大東駿介さん:石臼っていう発想はなかった!全然角がない苦み。流れがいいわ!甘いもの食べて。スイーツ店も多いから、こういうところにコーヒー店があると嬉しいですね。

■有名人やセレブが通う!帽子専門店「マキシン」
神戸元町商店街を後にした大東さんが続いて訪ねたのは、神戸の山と海を結ぶ南北約1キロの「トアロード中央商店街」だ。
ここには全国からファンが訪れるという帽子専門店がある。
昭和15年創業、神戸元町に本店を構える「マキシン」だ。
有名人やセレブがお忍びで通う店で、一点モノのオリジナル商品も数多く揃う。
一番人気は前にリボンが来るデザインの帽子。天然の麻素材で通気性が良く、フェイスラインをキレイに見せるよう傾斜が計算されている。
大東さんも被ってみると…。
大東駿介さん:円広志さんが被っているイメージ。いいやん!これでロケしようかな。いい歌歌いそうやな!

■職人技が光る工房へ潜入
大東さんはマキシンの工房も見学させてもらった。
古いミシンを修理しながら代々受け継いで使っているという作業場で、職人が帽子の頭のてっぺんからミシンをかけていく様子を間近で見ることができた。
職人は手を止めずに帽子の型をチラっと確認するだけで、バッチリとサイズを合わせていく。
キレイな円に渦巻くように縫い上げ、蒸気と熱で型を整える作業も1点ずつ手作業で行う、まさに熟練の技だ。
大東駿介さん:当たり前に被ってるけど、こういうことやったんですか。職人さんの力量だったんですね。

■皇后陛下の帽子から万博の制帽まで
マキシンの実績は一般向けのファッション帽子だけにとどまらない。
現在の皇后陛下が結婚のご報告で伊勢神宮を訪れた際に被っていた帽子も、マキシンが手掛けたものだという。
さらに女性警察官の制帽、航空会社や鉄道会社、ホテル、百貨店の制帽、オリンピック日本選手団の制帽まで制作している。
そして、1970年の大阪万博では当時を代表するものが収納されるタイムカプセルにマキシンのベレー帽が選ばれた。
2025年の大阪・関西万博でも日本館アテンダントの制帽を担当した。
大東駿介さん:歴史の節目見すぎでしょ!
大東さんは最後にこう振り返った。
大東駿介さん:商店街だから日常的にご飯食べに来たりする場所なんやけど、よく見てみたら、ちゃんと繋がれてきた伝統があって、そういうものが見れるのがおもしろい場所でした。
(関西テレビ「newsランナー 大東駿介の発見!てくてく学」2026年5月14日放送)

