「物価の優等生」と言われ、価格が安定していたタマゴの高騰が続いています。

先月11日から13日までに全国のスーパーなどで販売されたタマゴの平均価格は、1パックあたり309円。3月と並んで過去最高値となりました。1年前と比べて12円高くなっています。

全国的に相次いだ鳥インフルエンザによる卵の供給不足に、いま中東情勢の影響が追い打ちをかけています。

高岡市に本社を持つ仁光園。小矢部市に農場を持ち、1日5万個の卵を生産・販売し、県内のスーパーなどへ卸しています。

スーパーなどへの希望小売価格は1パック約350円。消費者への影響を考え、1年前と値段は変えていませんが、自由に価格を設定できる直売所ではこの1年で5%ほど値上げしました。

*仁光園 島哲哉社長
「先行きが本当に見えない。不安でしかない」

ここ数年、全国的に相次ぐ鳥インフルエンザの発生。

県内の養鶏場では2021年以降確認されていませんが、「エッグショック」と呼ばれた2023年以降、多くのニワトリが殺処分され、全国で卵の供給量が減少し価格が高止まりしています。

そこに、追い打ちをかけているのが中東情勢です。

*仁光園 島哲哉社長
「こういうもの。ナフサの供給の問題で包装に使うタマゴのパックが6月に入ってから50%アップしている」

タマゴの品質を保ち割れないよう、運送・販売に欠かせないプラスチック製品のパック。

原料である「ナフサ」が不足し、今月から仕入れ値が1.5倍となりました。

Qどんなに値段が上がっても欠かせない?
*仁光園 島哲哉社長
「パックがなくなるとタマゴをどうやって皆さんにお届けしたら良いのか。非常に困っている」

*リポート
「中東情勢の打撃を受けるのはプラスチック容器だけではありません。今後、影響が心配されるのがニワトリのエサとなる飼料です」

ニワトリのエサとなる飼料。このうち約6割を占めるのがトウモロコシです。主な産地は北米や南米。すでに円安の影響で今年に入って1割価格が上がっています。

*仁光園 島哲哉社長
「経費としては半分以上(飼料代が)占めている。毎月の支払いでいえば(円安の影響で)数百万はアップしている」

そこに、来月以降、中東情勢を受けた原油高が、日本への輸送コストを押し上げるとみられています。

*仁光園 島哲哉社長
「7月からの価格の改定でさらに円安にプラスして中東情勢の影響が反映されると言われている。最低でもプラス5%は上がると。我々もできるだけ手頃な価格でタマゴをお届けする努力は一生懸命やっているが、どうしても急激な情勢の変化になかなか対応しきれない」

県養鶏協会の会長でもある島社長。来月には生産者同士で意見を集め、必要な対策の検討を行いますが、この価格の高騰が消費者の「タマゴ離れ」につながらないか、心配しています。

*仁光園 島哲哉社長
「これだけタマゴが高くなって消費が減っていってしまうのではと危惧している。タマゴが高いなと思いながらも我々もできるだけ頑張るので、できるだけ身近な県産のタマゴを使っていただけるとありがたい」

富山テレビ
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