福島市で新たなクマの目撃情報が寄せられた。住宅が点在する生活圏でありながら、身を潜めやすい自然が広がる地域です。
4人を襲い、きのう=4日工場から逃げたクマと同一の個体である可能性も視野に入れ、上空からのドローン捜索が行われるなど、緊迫した状況が続いています。
関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」では、田中良幸リポーターが現地を取材。安全確保のため、車の中から中継で緊迫する現場の状況を伝えました。
■午前4時過ぎ、水田にクマ出没「4人を襲ったクマである可能性も」
【田中良幸リポーター】
安全確保のため、車の中からお伝えします。
新たな目撃情報があったのは、きょう=5日の午前4時過ぎのことである。場所は福島市の笹木野払川添という地区で、体育館の近辺に広がる水田のいずれかの場所でクマが目撃されました。
このエリアは、クマが当初4人を襲い、事業所に長い時間居座り続けた現場から北西に2キロほど離れた場所に位置しています。今回目撃されたクマが、4人を襲撃した個体と同一であるかどうかはまだ判明していないものの、その可能性も十分に考えられる状況です。
午前4時の目撃の際、けがをした人や農作物への被害は確認されていません。福島市によると、クマは目撃された後に南の方に向かって逃げていったということです。その後、新たな目撃情報は今のところ入っていません。
■ドローン捜索も難航 身を隠しやすい現場の地形
現場周辺は、水田や畑がいくつもあり、周りを木々に囲まれているエリアです。少し先には竹やぶなども存在し、「いくらでも熊が隠れたりするようなエリアがある」という印象です。
市は午前中と午後の2回にわたり、ドローンを使用して上空からクマの捜索を行いました。しかし、上空から見ても背の高い草木が多く、クマが身を潜めそうな場所が無数にあるため、ドローンによる捜索でも新たな発見には至りませんでした。
体育館のさらに奥の方には背の高い木々が立ち並び、雲がかかるほどの山に近い場所となっています。さらにその奥には大きな川が流れており、川をずっとつたっていくと山につながる地形です。地元住民の話によれば、周辺の山にはクマなどが生息しており、「時折その川をつたって下りてくることもあった」といいます。
■「まさに人々が生活をするエリア」で続く厳重警戒
現場は自然が豊かである一方で、道路を渡った反対側には住宅が点在しており、車通りもある「まさに人々が生活をするエリア」です。
近隣住民によると、このあたりではサルやイノシシが出没することはあるものの、クマが出るのは珍しいといいます。それだけに、今回の出没、しかも4人を襲ったクマである可能性が否定できない状況に、地域には不安が広がっています。
新たな目撃情報を受け、周辺ではパトカーがひっきりなしに巡回に当たっており、厳重な警戒態勢が敷かれています。近隣住民に対しては、戸締まりなどを徹底するよう呼びかけが行われています。
報道陣も安全確保を最優先とし、車の中から中継を行うなど、現場は依然として緊張感に包まれています。人々の生活圏に現れたクマの動向に対し、引き続き警戒が必要です。
※5日午後2時現在の情報
(関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」2026年6月5日放送)