食料品の消費税減税。2年間の税率ゼロに向けた検討が超党派で進められているが、レジ改修問題が浮上するなど税率や実施時期はいまだに見通せていない。
レジシステムの改修に最長1年?
5月11日、高市早苗総理は国会答弁で「例えば、感染症が起こる、大きな災害が起きた時に税率すら柔軟に変えられないレジシステムだということは、情けないですから」とレジシステムの税率変更に時間を要することについて注文をつけた。

レジ事業者へのヒアリングによると税率ゼロにするには、店舗のレジシステムの改修に最長1年程度かかることが判明。しかし、1%であれば半年程度で出来るため物価高対策として早期実行を優先すべきだとの見方が強まっている。

民間のシンクタンクの試算によると税率1%の場合は、早期実現が可能となる反面、家計負担の減少額が0%に比べて年間約1万円少ないとしている。
市民の受け止めは―。

「システム変更に時間がかかるというのでゼロは厳しいだろうから1%でも、できりだけ早くした方がいいと思う」(男性)

「お金が少しでも浮けばいいと思うので、やはり早い方がいい」(男性)などと早い実施を求める声が聞かれた。

その一方で「業者が大変だと思う。レジの関係とか…諸々考えたらプラスマイナスどうかなと思う。それよりかは困っている人にお金をあげた方がいい」(女性)と減税そのものに否定的な意見を口にする人もいた

これまでの議論では、レジの税率変更に一定の期間が必要だとされているが、福岡の事業者に話を聞いてみるとレジ改修に時間はかからず「すぐに対応できる」との声も―。
「設定は簡単。1日でできるような内容」
北九州市のパン製造・販売会社『シロヤ』。

看板商品は練乳入りのフランスパン『サニーパン』で、月に約30万個売れている。

シロヤは、福岡市や北九州市などで6店舗を展開。3年前、全店舗のレジシステムを更新し、タブレット端末で操作するスマートレジを導入した。

シロヤの松岡浩部長は「以前、使っていた大きなPOSレジが古くなって交換の時期になっていたので、エアレジ(スマートレジ)に替えていった」と話す。

スマートレジは、タブレットやスマホをレジ端末として利用する次世代型のレジシステムだ。税率変更にも容易に対応できるなど高い利便性から普及が進んでいる。北九州市のシロヤは、スマートレジの税率設定を10%・8%・非課税の3つから選択できる。

仮に税率が変更となった場合はどう対応するのか。

「エアレジ(スマートレジ)の本部でアップデートするので、店舗では税率を選択して会計をする。その前に、ひとつひとつの商品に1%なら1%の登録は必要となる」(『シロヤ』松岡浩・部長)。

税率が1%ではなく0%であったとしても作業に変わりはなく、短期間で対応できると見込んでいる。さらに松岡部長は「レジ設定は簡単。作業自体は1日でできるような内容。費用も無料と聞いている」と話す。

スピード優先の1%案か、それとも選挙公約で掲げたゼロにこだわるのか。高市総理は6月下旬にも最終判断をすると見られている。
(テレビ西日本)
