高齢者や認知症などの人が安心して買い物を楽しめる「スローショッピング」の体験会が、宮崎県門川町のコンビニエンスストアで開催された。専用レジの設置や商品配置図の配布により、周囲を気にせず自分のペースで買い物ができる環境を整える。参加した高齢者からは喜びの声が上がり、買い物支援の新たな形として地域社会からの期待が寄せられている。
専用レジでゆとりを提供
ファミリーマート門川中須店で、高齢者福祉施設の利用者3人などを招いて「スローショッピング」の体験会が実施された。

スローショッピングでは、時間帯を限定してレジの一つを専用とすることで、高齢者などが他の客を気にせずに、自分のペースで支払い、受け取ることができる。

さらに、店内の商品配置図を事前に配布するなどのサポートもあった。
4年ぶりの買い物に笑顔
参加した高齢者は、日頃買い物に出かける機会が少ないということで、ゆっくりと品定めを楽しんでいた。

90代の参加者:
もう4年ぐらい買い物に来ていない。何を買っていいやら迷って買いすぎちゃった。楽しゅうございました!

南九州ファミリーマート 有馬由紀さん:
「私たちが来るところじゃない」と思っていた高齢の皆さんが、入ってみると「けっこういけるものだ」と言ってくださったのがすごくありがたいと思います。
スローショッピングは大分県などで先行して導入が進んでいる。

南九州ファミリーマートでは、このほか西都市や日向市の店舗でも体験会を実施した。将来の導入につなげたいとしている。
キャッシュレス決済の普及により支払いにかかる時間が短縮される一方、現金で支払う高齢者は、周囲を待たせてしまうことへの申し訳なさを感じることもあるという。こうした不安を軽減し、どの世代も買い物を楽しめる環境づくりが求められている。
(テレビ宮崎)