コンビニエンスストアで通報を受けて駆け付けた警察官が、刃物を突き付けてきた男に拳銃を発砲しました。

その場で身柄を確保されたのは前田詩音容疑者(21)。

前田容疑者は22日午後6時過ぎ、熊本・合志市にあるコンビニの駐車場で男性巡査部長に包丁を突き付け、職務の執行を妨害した疑いが持たれています。

一夜明けた現場、男が取り押さえられた駐車場には血痕が残っていました。

現場周辺の住民:
(周辺は)子供もたくさんいて静かなところだったので、こんな強盗事件が起こるとは全く思ってませんでした。

事件の発生を知らせたのは22日午後6時ごろ、コンビニ店員からの「刃物を持った男が入ってきた」という110番通報でした。

通報を受けて警察官2人が現場に駆け付けたところ、駐車場にいた前田容疑者が包丁を突き付けてきたということです。

目撃者は発砲前後の緊迫した状況を、「警察官が『刃物を捨てろ』と言っていたが、なかなか言うことをきかないので、3発ほど撃ったあとに盾でけん制しながら警棒で刃物を落としたんだと思う」「何発か銃声が聞こえて、男の人が撃たれたみたいで、ももとか肩とか血を流して。(容疑者が)確保された状態を見たけど、『俺は強盗だ!』って聞こえた。顔がこっち向いたときに『俺は強盗だ』と」と話しました。

警察や消防によりますと、巡査部長の発砲で銃弾を受けた前田容疑者は、右肩と右太ももを負傷。
病院に運ばれましたが命に別条はないということです。

警察は、この事件の直前に前田容疑者がコンビニで3万円を奪った強盗の疑いもあるとみて調べを進めています。

警察はまた、巡査部長が拳銃を何発撃ったのかなど詳しい状況を明らかにしておらず、発砲が適切だったかについては現在調査中としています。

今回の発砲について、元埼玉県警捜査一課の佐々木成三さんは適正な使用だとみています。

元埼玉県警捜査一課・佐々木成三氏:
今回は刃物を持っている人物において(警察官が)警告を何度もして、凶器を持ったまま警察官に向かってきている状況を考えると、このまま放置してしまうと第三者や警察官に危害が加わってしまう。本当に事態が緊迫している状態だと思うので、拳銃の使用は適正だったのではないかと思う。