早くも本格的な暑さが到来し、富山県内でエアコンをめぐる動きが慌ただしくなっている。清掃業者への依頼件数が急増する一方、家電量販店では「2027年問題」を見越した買い替え客が殺到している。

「去年の2倍」 クリーニング依頼が急増
2日連続の真夏日となった富山県内。街でエアコンの使用について聞くと「おととい使った」「昨日の夜に初めてつけた」「家に帰ってすぐエアコンをつけた」といった声が聞かれ、多くの家庭でエアコンの稼働が始まっていた。


そんな中、大忙しなのがエアコンのクリーニング業者だ。砺波市の「おそうじ本舗となみ店」では今月上旬から依頼が急増し、予約件数は去年の2倍に上る。
同店の菅沼誠一さんは「問い合わせ件数は去年の2倍。ほこりが詰まっている場合とお掃除した後では大体2割ほどの節電効果がある」と話す。

店によると、エアコンの掃除を2年に1回行うと年間約400円の節約になり、寿命も5年以上伸びるとされる。エアコン本体の価格高騰が続く中、「今あるエアコンをできれば長く使いたい」という意識の高まりが、クリーニング需要を押し上げているようだ。
「2027年問題」で低価格モデルに買い替え客が殺到
エアコンをめぐっては、「2027年問題」の存在が気にかかる。

2027年4月から、国が定める省エネ基準が大幅に引き上げられる。この基準を満たしていない低価格モデルは製造できなくなる可能性があり、事実上、手頃な価格帯の製品が市場から姿を消すことが懸念されている。

高岡市の「ヤマダデンキTecc LIFE SELECT高岡店」では売り場に「2026年は駆け込み需要により在庫不足の可能性がございます」との案内を掲示。同店の家電製品アドバイザー・橘慎弥さんは「お客様も来年エアコンが高くなることを知っていて、今の時期に買い求めている」と語る。
14畳用エアコンの場合、新基準を満たすモデルとそうでないモデルでは、価格におおむね10万円以上の差があるという。

長い目で見てどちらがお得か

ただし、単純に「安いうちに買っておけばよい」とは言い切れない面もある。資源エネルギー庁の試算では、新基準を満たしたエアコンの電気代は年間約1万2600円の削減につながるとされる。
橘さんは「これから電気代がさらに上がることも予想されるので、ランニングコストを考えてどちらがお得か検討してもらっている」と話す。初期費用を抑えるか、長期的な節電効果を取るか—購入前にじっくりと比べることが賢明なよう。

電気代への関心も高く、街では「電気代が一番気になる」という声も聞かれた。暑さが本格化するこれからのシーズン、エアコンの「掃除」と「買い替え」どちらについても、2027年問題を念頭に置いた判断が求められる。
(富山テレビ放送)
