長野県内の上伊那地域や松本地域で、4月からササの一種「スズタケ」が開花しています。花が咲くのは「120年に一度」とされていて、県林業総合センターは、開花の情報を募っています。
■120年ぶり?「スズタケ」が咲いた!
(記者リポート):
「道路のわきにあるササ。こちらの先には花が咲いています」
紫の穂に、淡い黄色の雄しべが垂れ下がっています。
ササの一種「スズタケ」の花です。
5月13日、長野放送の取材班が松本市内田の道路脇で撮影しました。
決して華やかな見た目ではありませんが、とても珍しい花だと言います。
県林業総合センター・小山泰弘さん:
「“120年”で(1度)咲いているかは『たぶんそうだろう』というのが一番正確。(ササは)芽が出て花が咲くまでの時間が長い。間が長いので不思議なものという感じ」
■各地で咲いた! 一斉開花の年?
30年にわたりササを調査している県林業総合センターの小山泰弘さんによりますと、県内では、4月から上伊那や松本、諏訪、木曽地域などで開花が確認されているということです。
詳しい開花の周期はわかっていませんが、上伊那や松本地域周辺では、約240年前と120年前にもスズタケが一斉に開花したとの記録が残っていて、2026年、120年ぶりの一斉開花を迎えている可能性もあるということです。
■クロチクも開花 珍しい花が続々と
一方、松本市神田の住宅の庭でも、珍しい花が咲いています。
坂本俊英さん(83):
「花が咲いたというか、本来、若葉が出てくる状態がこうなった」
庭にあったのは、タケの一種「クロチク」。スズタケに似た花がついています。
約50年前、家を新築した際に植えたもので、開花は初めてだと言います。
坂本俊英さん(83):
「びっくりしました。花が咲くことは聞いていたが、これが本物かと」
孫・達哉さん(20):
「83のおじいちゃんが初めて見るのは感動して、どれだけ長く生きていても見られないものが20年で見れてラッキー」
■クロチクも120年に1度?謎の生態
クロチクも、開花の周期は「120年に一度」という説がありますが、詳しい生態は不明です。
スズタケと同じタイミングでの開花は、関連性があるのか、それとも偶然の一致なのか。
県林業総合センター・小山泰弘さん:
「他のササ(やタケ)も何種類もあるので、他のササが同じ周期なのか、全然わからないことだらけ。1つずつ情報を重ねて、なぜ120年たったらいきなり咲くのかまで分かったら」
スズタケの開花は、5月上旬がピークで、今後、徐々に枯れていくとみられています。
小山さんは、開花の周期の解明につながればと、県内での開花情報を募っています。