27年前、東京の東名高速で飲酒運転のトラックに追突され1歳と3歳の女の子が死亡しました。遺族が高知大学で事故の悲惨さと飲酒運転の撲滅を訴えました。

1999年、東名高速道路で飲酒運転の大型トラックが乗用車に追突。乗用車は炎上し、後部座席にいた3歳の奏子ちゃんと1歳の周子ちゃんが亡くなりました。

娘2人を亡くした父の井上保孝さんと母の郁美さんが5月14日、飲酒運転の撲滅に向け、高知大学の学生に当時の事故の悲惨さを語りました。

母・井上郁美さん:
「(子どもたちが乗る)後部座席のドアを触ることはおろか、近寄ることさえ(炎で)熱くて近寄れない。周子たちはもうダメだと悟ったのを覚えています」

父・井上保孝さん:
「私が引っ張り出される前に聞いた「あちゅい」という言葉。周子の声だと思うが、耳にこびりついている。忘れようとしても忘れられない」

運転していた郁美さんは自力で脱出。助手席の保孝さんは全身に大やけどを負い、左腕に後遺症が。娘を亡くした心の傷も癒えることはありません。

父・井上保孝さん:
「(子どもたちを)助けられなかったその喪失感、絶望感。この心の傷をずっと抱えて生活していかなければならない」

トラックの運転手は当時、懲役5年が上限の業務上過失致死の罪に問われ判決は懲役4年でした。両親は「罪が軽すぎる」として全国で署名活動を展開。現在では最大20年の懲役刑を定めた「危険運転致死傷罪」の新設につなげました。

理工学部2年:
「事故にあった後のリハビリの写真が印象に残りました。(私も)数か月で20歳になってお酒も飲めるようになるけど、運転に気をつけたり飲酒も考えて飲むようにと思った」

母・井上郁美さん:
「以前ほどは飲酒運転を簡単にはしないようになってきたのは確か。このくらいなら大丈夫というような人がいたら、勇気を持ってとめるなど行動につなげてほしい」

高知さんさんテレビ
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