チアリーディングの世界大会で、長野県須坂市のチームが初出場で世界2位に輝きました。地域の応援に支えられ、結成20年の節目に快挙を成し遂げました。
■初出場で世界2位の快挙
アメリカで行われたチアリーディングの世界大会「THE SUMMIT 2026」。
この大舞台に立ったのはチアリーディング「須坂コルツ」のトップチーム「スパーク」です。
息のあった動き、力強いパフォーマンスで初出場ながら世界2位に輝きました。
世界大会を終え、5月4日に帰国したチームは、休む間もなく、6日、全体練習を行いました。
世界2位という結果にチームのメンバーは―。
大垣奈央さん:
「ファイナルに進めて、2位を取ることができました。予選から順位を上げることができてうれしかったけど、1位のチームに届かなくてちょっと悔しい気持ちが残りました」
佐藤美心さん:
「悔しいところもあったんですけど、18人で舞台に立てたのがうれしくて楽しかった」
■全国5位からの夢舞台へ
須坂コルツのスパークは2025年3月、千葉で開かれた全国大会に出場。
5位という結果でしたがその演技は高く評価され、審査員の推薦で、世界大会への出場が決まりました。
伊東真白さん:
「自分たちが夢の舞台に立てると思ってなかった。エントリーナンバーを呼ばれた瞬間に現実だと思えなくて、夢みたいでした」
■1人70万円超の渡航費
喜びの一方で大きな課題がー。
それは「渡航費」です。
アメリカに行くのはメンバーとスタッフ約20人で、1人あたり、航空費や宿泊費などで70万円以上かかる計算です。
斉藤由紀子コーチ:
「円安、物価高。ここまでかかるとは思っていなくて、保護者の皆さんは前々から準備を重ねていたんですが、予想以上のことだったので」
■“地域一丸”で資金集めに奔走
そこで、チームはクラウドファンディングで支援を募りました。
またイベントにも積極的に参加して、支援を呼びかけました。
須坂市のバレーボール「ガロンズ」のハーフタイムショーに出演―。
会場のロビーに特設ブースを設置して、オリジナルグッズや、地域の店とコラボした商品を販売。
その売り上げを渡航費に充てました。
■応援が頑張る力になった
こうした努力が実を結び、クラウドファンディングでは200万円余りを集めました。
また市内を中心に90の企業・団体から協賛金も集まり、世界大会への挑戦が現実のものとなりました。
穂刈優花コーチ:
「自分たちで目指すとは決めたものの、やはり現実的には厳しい部分があって、資金面でも皆さんに助けていただきましたし、応援の言葉がすごく頑張ろうという気持ちにさせていただいて、この挑戦、自分たちだけでやっているんじゃないというのが、頑張る力になったと思う」
■いつもと違う米国での本番
世界大会の「THE SUMMIT 2026」は、4月30日から2日間、アメリカのフロリダ州で行われました。
山下琉花キャプテン:
「いつもと違う会場で、いつもと違う環境と景色の中で、いつも通りの演技をするのは少し難しいなって感じました」
大垣奈央さん:
「アメリカで跳ねるマットが難しくて、あんまりやったことがなくて、リハーサルであんまりうまくいかなくて緊張しちゃったんですけど、応援してくれてる人がいっぱいいて、それを見て頑張ろうって思いました」
■課題を修正し決勝へ
最初の戦いとなるセミファイナルには、世界中から集まった30チームが参加。
上位14チームによるファイナルラウンド進出を目指して演技しました。
結果は、3位通過。
翌日のファイナルに向け、すぐさま練習へ―。
プログラムの技の精度を見直しました。
山下琉花キャプテン:
「今まで国内大会でできてた部分が上がりきらなかったりしたので、結果発表が終わったすぐ後に練習して、ファイナルでは直せるようにしました」
■支援への恩返し 世界2位
迎えたファイナルラウンド。
セミファイナルで課題となった技の「静止」や「統一感」は見事に改善。
力を出し切りました。
結果は初出場で世界2位!
1位のチームとはわずか0.2ポイントの僅差でした。
山下琉花キャプテン:
「渡米費用とかの面ではどれだけ練習とかでスキルを磨いていっても、埋められる穴ではなかったと思うので、本当にありがとうございましたと伝えたいのと、支援してもらった分、しっかりとアメリカで18人で踊り切ってファイナル2位という結果をいただいたことで、少しは恩返しできたかなと思います」
■結成20年 次の舞台へ
いまは7月に東京で行われる大会に向け、練習を重ねる須坂コルツ。
2006年のチーム結成から20年という節目に成し遂げた「世界2位」の快挙。
チームは6月、地元のイベントに参加し、応援への感謝の気持ちを込めて演技を披露する予定です。