初日の米中首脳会談の成果やトランプ大統領の思惑について、中国・北京にいるワシントン支局の千田淳一支局長がお伝えします。
会談について、トランプ大統領は記者団に対し「非常に素晴らしかった」と語りましたが、具体的な成果への言及はまだありません。
今回の首脳会談は、トランプ大統領が得意とする「ディール外交」をめぐる環境が大きく変化する中で行われました。
トランプ氏がこれまで“外交のカード”としてきた関税政策は、連邦最高裁の違法判断で大きな制約を受けています。
さらに、イランとの戦闘が続く中、ホルムズ海峡の開放などをめぐって、イランに影響力を持つ中国に協力を求める立場となるなど、交渉では強気に出にくいとの見方もあります。
トランプ氏としては、15日の会談も通じて、経済分野で成果を打ち出したい考えですが、農産物や航空機の購入拡大など、限定的な通商合意にとどまるとの見方も出ています。
―― 習主席の台湾めぐる発言へのトランプ氏の対応は?
トランプ大統領は会談自体には満足感を示していますが、記者団から「台湾について協議したか」と問われた際には、答えることはありませんでした。
トランプ氏は、SNSを含めて自身の考えを積極的に発信することで知られていますが、「台湾政策」をめぐる表現や保留している台湾への武器売却など、公の場で踏み込んだ発言を避けることで、中国側を刺激しない狙いがあるものとみられます。