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「半年で部下3人が全員退職」 管理職の“無免許運転”に気づいた富山出身コンサルタントが20万部超のヒット本を生んだ理由|FNNプライムオンライン

「半年で部下3人が全員退職」 管理職の“無免許運転”に気づいた富山出身コンサルタントが20万部超のヒット本を生んだ理由

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部下との信頼関係が築けない、指導しようとするとハラスメントになるのではないか—。多くの管理職が抱えるそんな悩みの根本には、「無免許運転」という見落としがちな原因があると指摘するビジネス本が、20万部を超えるヒットを記録している。著者は富山市出身の人材教育コンサルタント、橋本拓也さん。かつて自身も半年以内に部下3人が全員いなくなるという苦い経験をした人物だ。

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「部下をもったら…」が20万部超のベストセラーに

昨年発売された『部下をもったらいちばん最初に読む本』は、発売以来ビジネス本のベストセラーとして注目を集めている。続編の『部下をもったら一番最初に読む伝え方の本』と合わせた累計部数は20万部を超えた。

著者の橋本拓也さんは富山市出身。現在は経営層や管理職向けの講演・人材育成コンサルティングを手掛ける株式会社アチーブメントの取締役営業本部長を務める。富山県内の企業を含む多くの顧客を抱え、組織変革の支援を行っている。

管理職が最も悩むのは「信頼関係」と「ハラスメントへの恐怖」

橋本さんによると、管理職やマネージャーから最も多く寄せられる悩みは、部下との信頼関係が築けないことだという。

「メンバー、部下と信頼関係を築くことができない。これが一番多い」と橋本さんは語る。さらに、もう一つの深刻な悩みとして挙げるのがハラスメントへの恐れだ。「厳しく言ったらハラスメントになるんじゃないか、辞めるんじゃないか、嫌われるんじゃないか。だからといって、何て言っていいかわからない」。

指導したくても踏み出せない—。そんな板挟み状態に陥っているマネージャーは少なくない。

「まさに無免許運転の状態」 見落とされてきた構造的な問題

なぜ管理職はそのような状態に陥るのか。橋本さんはその原因を明快に指摘する。

「プレイヤーから成果を出した人がそのままマネージャーに上がってくることが多い。いきなりマネジメントをスタートするので、どうやるかを学んでいない状態で部下を持ち始める。まさに車の運転免許で言うと無免許運転の状態」。

プレイヤーとして優秀だった人材がマネージャーになる。それ自体は自然な流れに見える。しかし、マネジメントについて体系的に学ぶ機会もないまま、いきなり部下を持つというのは、免許なしで公道に出るようなものだと橋本さんは言う。

「橋本さん、私たちに興味ないですよね」 13年前の苦い記憶

この「無免許運転」の危険性を、橋本さんは自らの体験として知っている。

28歳で初めて3名の部下を持ったが、半年以内に全員がチームを去った。「自分の何かが悪かったのかなと思い始めた。マネジメントに対する苦手意識と恐怖心が強くなり、どんどんものを言えなくなりました」と振り返る。

当時のチームは離脱が相次ぎ、新年会のメンバーが1年後の忘年会では入れ替わっているような状況が続いた。その頃の橋本さんについて、当時の部下で現在はマネージャーを務める人物はこう語っている。

「私、面と向かって言ったことありますけど、『橋本さん、私たちに興味ないですよね』当時多分興味があったのは、(チームの)目標達成とか、結果を作ること。メンバー一人一人が何を大事にしているなど、そこに興味関心があるようには見えなかった」。

目標や数字ばかりを追い求め、メンバー個人への関心が薄かった―。それが13年前の橋本さんの姿だったという。

「リードマネジメント」との出会いが転機に

この経験から橋本さんがたどり着いたのが、「リードマネジメント」という考え方だ。メンバーが大事にしているものを尊重し、個々の能力を高め、チームとして成果を上げることを重視するアプローチである。

「どう関わったら信頼関係を築けるかとか、どう質問したらメンバーは主体性を持つようになるのか、コツがあった」と橋本さんは言う。マネジメントは才能ではなく技術であり、学べば対応策が見えてくる—。それがこの本の核心的なメッセージだ。

実際、橋本さんがコンサルティングを行った県内企業の一例では、かつて「ノルマ、数字」中心のマネジメントで離職が多く、社内に不満が飛び交っていた状態から、リードマネジメントを取り入れた「マネジメント勉強会」を社内で開いたところ、従業員満足度のアンケートが業界平均を大きく上回る結果に変わったという。

「部下を育てることが、組織の結果をつくる」

橋本さんはマネージャーの本質についてこう述べる。「マネージャーの仕事は最終的には結果を出すこと。これに尽きる。結果の出し方がメンバー、部下を育てることによって組織の結果を作るということが求められる」。

数字を追うことと、人を育てることは対立しない。むしろ後者が前者を実現する—。その考え方が、富山市出身のコンサルタントが生んだベストセラーの根底にある。職場の人間関係を前向きなものに変えることが、働く人のやりがいにも、組織の成果にもつながると橋本さんは説き続けている。

(富山テレビ放送)

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