名古屋駅で人気の手土産「うみぁーっ手羽」。年間600万本売れるヒット商品は、老舗昆布店ならではの極上だしと手作業の工程が生む味わいが魅力です。誕生秘話と製造の裏側に迫りました。

■名古屋めしとのコラボ商品も

名古屋駅の土産店で販売されている「うみぁーっ手羽 しょうゆ味」(3本入袋648円)。平成2年に誕生し、年間600万本以上売れる大ヒット商品です。昆布だしでじっくり炊き上げているため、箸を入れるとほぐれるほど柔らかく、旨味たっぷり。 そのままでも食べられますが、湯煎や電子レンジで温めると、できたての味が楽しめます。

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客:
「名古屋といったら手羽」
別の客:
「唐揚げよりヘルシー」

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定番のしょうゆ味のほか、八丁味噌やピリ辛、さらに味噌カツの矢場とんや台湾ラーメンの味仙など、名古屋めしとのコラボ商品もあります。

■老舗昆布店が作るこだわりの手羽先

製造するのは愛知県あま市の「石昆 美和工房」。1918年創業の老舗で、昆布を使った佃煮や惣菜を手がけています。今回特別に「うみぁーっ手羽」の製造工程を見せてもらいました。

調理場には27機の窯が並び、国産の大ぶりな手羽先を使用します。

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石昆の石川社長:
「汚れや余分な油を落とすために、手羽先を洗っています。一釜約400本。一日に50釜ですので、一日に2万本を手作業で洗っています」

続いて、味の決め手となる昆布だしで炊き上げます。

社長:
「戻した時の一番だしを使って手羽を炊いています。そこが昆布店ならではのところです」

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使うのは北海道産の天然真昆布。ミシュラン3ツ星の店にも納める一級品で、一束約20万円になるといいます。昆布は水に15分ほど浸して戻し、えぐみやアクとなる表面の白い部分を丁寧に洗い流し、良質な部分だけを使用します。

社長:
「水出しをした後の昆布は、弊社の一番のもともとの商品である昆布巻きや佃煮に使用します」

だしを鍋に注ぎ、竹の網を敷いて手羽先を並べ、中火で約1時間じっくりと炊き上げます。

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社長:
「極力煮崩れがないように、一本ずつ手作業でやっています」

完成した手羽は、一本ずつ丁寧に袋詰め。向きを揃え、見た目も美しく仕上げます。

社長:
「人さまに贈るものなので、袋の外から見ても見栄えがいいように」

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真空加工と熱湯殺菌を行い、冷水に約40分浸して味をなじませた後、梱包して出荷します。

年間600万本を売る「うみぁーっ手羽」ですが、発売当初はほとんど売れなかったといいます。

社長:
「きっかけは弊社も協賛した愛知万博で、モリゾー・キッコロのパッケージを作ったところ爆発的にヒットしました」

老舗の技と工夫が詰まった味は、今も多くの人に愛され続けています。

東海テレビ
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