今年10月に運賃が引き上げられる仙台市バスについてです。利用者の減少などで全ての路線で5年連続の赤字となっています。こうした状況を受けて、仙台市交通局は路線の再編を予定していて、5月7日、専門家を交えた会議の初会合が開かれました。
仙台市交通局 吉野博明交通事業管理者
「これまでの延長線上では、将来に渡り安定的な事業運営の維持は難しいと認識している」
仙台市交通局は市バスの路線の再編に専門家の知見を生かそうと、大学教授や交通ジャーナリストなど、委員5人で構成される有識者会議を設置しました。
路線再編の背景にあるのは、厳しい経営状況です。
利用者数は1980年度の1億1000万人をピークに減少が続いています。
自家用車の普及や人口の減少などが理由で、2024年度はピーク時の3割にあたる3453万人まで落ち込みました。
記者リポート
「午後1時の仙台駅前バス乗り場です。この時間帯、どの路線でもバスを待つ人の姿はあまり見られません」
収支状況は5年連続で全ての路線が赤字に…。
路線全体の赤字額はおよそ39億円に上ります。
仙台市交通局は経営状況の改善を図ろうと、今年10月、消費税の増税に伴う改定を除けば、およそ30年ぶりとなる運賃の引き上げを実施します。
引き上げ額は30円から70円の見込みです。
利用者
「月に1回乗れば良い方。あとはほとんど地下鉄など。まず乗り場を探すのが大変。それから路線を探すのが大変。自分が行きたいところに無いというのがある」
「バスの値段見て『いいかな』と歩くことにしている」
「あるというのが一番大切なので、運賃値上げも減便も仕方ないので、適切に頑張ってもらいたい」
仙台市交通局では今年度中に、路線再編における基本方針の策定を目指しています。
仙台市交通局事業計画課 東浦佳則課長
「人々の移動を確実に支えていく。選ばれる公共交通のひとつ、交通のひとつとなるように考えていければ」
市バスは今年10月、運賃が引き上げられます。
こちら、「初乗り運賃」の推移です。1947年には1円だったんですね…。
その後、徐々に運賃が引き上げられて、今年10月には190円になります。
消費税の増税を除いては、およそ30年ぶり、初乗り運賃の引き上げ額、「30円」は過去最高です。