福島県いわき市で100年以上続く老舗「大川魚店」は、新鮮な海の幸「常磐もの」の魅力を発信している。駅ビル内の食堂では豪華な海鮮丼を、リニューアルした本店では豊富な刺身や惣菜を提供。焼かずに食べられる看板商品「いわき七浜漬」も人気を集めている。

■海の恵みを凝縮した贅沢海鮮丼
ねっとりと濃厚なウニに、きらきらと輝くイクラ。その周りには今朝水揚げされたばかりの本マグロ、タコ、ブリ、ホッキ、つぶ貝、やりいか、ボタンエビが並ぶ。海の恵みをぎゅっと凝縮したような、贅沢な十点盛りの海鮮丼だ。
この日イチオシの常磐ものは鯛。一切れが大きく、口に運ぶと、しっとりとしつつもコリっとした歯ごたえがある。それだけ身がふっくらと厚い証拠だ。噛むごとにほんわりとした甘みが溢れ出す。
この新鮮な海の幸を堪能できるのが、エスパルいわき内にある「前濱食堂ヤマコ」。3年ほど前にオープンし、店内には30席ほどが設けられている。経営するのは、地元で100年以上愛される「大川魚店」だ。社長の大川勝正さんは、食堂を始めた理由をこう語る。
「魚屋を長年やってきて、もっと常磐物、お魚のおいしさをお客様に直接提供したいと食堂を始めさせていただきました」
駅という立地もあり、年々客足は増えているという。

■気軽に魚を楽しめる空間へ リニューアルした本店
暖流と寒流が交わるいわき沖の豊かな漁場で育つ「常磐もの」。その味を守り、食卓へ届けているのが大川魚店だ。本店はいわき市四倉町にあり、2026年3月にリニューアルオープン。「日常の中で気軽に魚を楽しめる空間」へと生まれ変わった。
店頭には、毎朝市場に通って確かな目で選び抜いた魚がずらりと並ぶ。この日は福島県産のなナメタガレイやのどぐろ、ヒラメがイチオシだという。
リニューアルでパワーアップしたのが、種類豊富な刺身コーナーだ。さらに惣菜コーナーには、魚を使った揚げ物や煮つけ、弁当、海鮮丼や寿司も並ぶ。魚に合わせた調理で旨味を最大限に引き出しており、手作業で丁寧に仕上げる職人技もおいしさの理由の一つだ。ゴールデンウィークに合わせて、バーベキューにぴったりの海鮮串も用意されている。

■焼かずにそのまま 宝箱のような「いわき七浜漬」
エスパルいわき店でも、食堂の隣に物販コーナーがあり、浜のおいしさを気軽に持ち帰ることができる。看板商品は「いわき七浜漬(ななはまづけ)」だ。
あわび、すじこ、数の子、エビ、ホタテ、ウニの貝焼にサーモンなど、海の恵みが詰まった一品は、まるで宝箱のような輝きを放つ。最大の特徴は、粕漬でありながら「焼かずにそのまま食べられる」こと。二本松市の大七酒造の酒粕を使って、刺身のようにすぐに食べられる状態で漬け込んでいる。酒粕もそのまま使うのではなく、魚介に合うように調味料を加えて練り直すというこだわりようだ。
他にも、自家製のうにみそやいわきの名産「うに貝焼」、自家製の味噌漬や干物など豊富な商品が並ぶ。七浜漬をはじめ、ほとんどの商品はインターネットからも注文できる。
大川社長は「いわきの海はおいしいお魚がたくさん上がりますので、このおいしいお魚を皆さんにたくさん食べていただきたい」と語る。ここに来れば、いわきの海の底力を感じることができるだろう。

《前濱食堂ヤマコ》エスパルいわき1階(福島県いわき市)
【営業時間】午前11:00~午後3:00/午後4:30~午後8:00(L.Oは30分前)
※物販コーナー 午前10:00~午後7:00
◇いわき七浜海鮮丼(特) 2,900円

《大川魚店》いわき市四倉町西3-6-8
【営業時間】午前9:30~午後6:00
【定休日】第3水曜日(12月を除く)
◇海鮮串 1本 540円
◇いわき七浜漬 5,400円~
◇さしみ粕漬七浜漬 2,484円

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