「春の紫外線」。本格的な暑さがくる前のこの時期は油断しがちだが、実は、真夏と同じ対策が必要だ。さらに、地域的な事情や、春ならではの注意点も。対策グッズも紹介する。

ぽかぽか陽気 紫外線対策は?

晴れた4月の長野駅前。紫外線対策を始めたか尋ねてみると―。

30代:
「紫外線が気になるので(日傘をさした)。先週末くらいから急に暖かくなった。肌が弱めでかぶれちゃうので」

50代:
「必ず日傘をさしてる、普段は。目もやられちゃうので(サングラスを)」

30代:
「幼稚園行く前に日焼け止め塗って。ちょっと(外)出ただけで赤くなっちゃうから春のうちからやらないと」

日傘をさして歩く街の人
日傘をさして歩く街の人
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ぽかぽか陽気で過ごしやすい一方、日差しの強さを感じ、すでに対策している人の姿がみられた。

5月には真夏並みの紫外線量に

ひなた形成・皮ふ科クリニック 宇田佳郎院長:
「3月から急激に紫外線の量が上がってきて、5月になったら真夏並みの紫外線の量に。まだまだと思って油断してると紫外線をいっぱい浴びてしまう」

「春の紫外線」に注意を呼びかけるのは、長野市のひなた形成・皮ふ科クリニック・宇田佳郎院長。紫外線の強さは、すでに対策が必要なレベルになっているという。

日最大UVインデックス(解析値)年間推移(出典:気象庁HP)
日最大UVインデックス(解析値)年間推移(出典:気象庁HP)

気象庁が月ごとに観測した紫外線の強さを示す「UVインデックス」の平均値をみると、ピークは7月。次いで8月と6月。そして、5月も「強い」とされるレベルに達していた。

紫外線は3月から急激に増え、まだ日焼けに慣れていない「無防備な肌」はダメージを受けやすいという。

長野県は沖縄・那覇市レベル

広く晴れた4月14日の気象庁のUVインデックスの解析結果をみると長野県の地図の辺りは周辺より色が濃くなっている。

地面に届く紫外線は標高が高いほど強くなるため、空気も澄んでいる県内は特に注意が必要だ。

ひなた形成・皮ふ科クリニック 宇田佳郎院長:
「(長野市は)那覇の9割程度ぐらいの量。晴れの日も多い長野県は本州の中でもかなり紫外線が多いエリアですね」

4月14日の解析結果(気象庁HPより)
4月14日の解析結果(気象庁HPより)

肌のシワやたるみ、日焼けやシミを引き起こす紫外線。県環境保全研究所が夏に増える「B波」の量を6月から8月に長野市で測定したところ、沖縄の那覇市と同じ高いレベルだった。

人気は「フェイスカバー」

店頭でも既に対策グッズがそろっている。長野駅ビルにある「ハンズ」で人気なのは、頬から首までをスッポリ覆う「フェイスカバー」。しっかり顔周辺をカバーするが、マスクほどの息苦しさがなく、軽い付け心地だ。

「フェイスカバー」(2640円)
「フェイスカバー」(2640円)

ハンズ長野店・内山実紀さん:
「暖かくなってきて、マスクすると苦しい。洋服が薄くなり胸元が開いて首元が気になる。自転車に乗るときに顔回り、首元が気になる人が購入いただいている」

“タイパ”意識のUVクリームも

対策の基本は、やはりUVクリーム。100種類以上が並んでいる。最近の人気は、時短=「タイパ」を意識したものだそうで、ほんのり色づくものは化粧下地も兼ねられるためメイクの時間を短縮できる。

ハンズ長野店・内山実紀さん:
「色が付いていると、ちょっとコンビニ、ごみ出しに行くとき、メイクは面倒でも日焼け止めはしなきゃいけない。だったら色付いたクリームで外に行ける状態にと」

また、子どもにも使えると人気なのが、せっけんやボディソープで洗い落とせるタイプ。

ハンズ長野店・内山実紀さん:
「子どもにメイク落としは脂を取りすぎたり、お肌に負担がかかってしまうので普段、お風呂に入った時にボディソープやせっけんで落ちるタイプの方が親子で使って安心」

UVクリーム売り場
UVクリーム売り場

ちなみに、十分な効果を出すにはたっぷり塗るのが必要。顔の全面と片腕それぞれに塗る適量は、容器から出して500円玉ほどの大きさだという。

ひなた形成・皮ふ科クリニック 宇田佳郎院長:
「思ったよりも量を多く塗らないといけない。『1度塗ったらおしまい』じゃなくて、2、3時間ごとに重ねて塗る。外出時間も、午前10時〜午後2時が一番(紫外線)多いですから、その時間を避ける」

■花粉症の人は特に注意が必要

さて、春はもう一つ、気をつけなければいけないことが―。スギやヒノキの花粉。花粉がついてかゆみや赤みなどアレルギー反応の出た肌に紫外線が当たると、ダメージがより大きくなるという。

ひなた形成・皮ふ科クリニック・宇田佳郎院長
ひなた形成・皮ふ科クリニック・宇田佳郎院長

ひなた形成・皮ふ科クリニック 宇田佳郎院長:
「花粉症と紫外線の皮膚トラブルで受診される方が2026年は特に多い。花粉症の皮膚症状が出ることで皮膚のバリア機能が下がって、そこに紫外線を浴びてしまうとよりダメージを受けやすくなる」

お出かけの機会も増える春。「まだ大丈夫」と油断せず、紫外線を浴びすぎないよう早めの対策がおすすめだ。

長野放送
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