「今まで見た海で一番大きくて、色が濃かった」
訪れる人を魅了するのは、福井・坂井市の越前松島だ。東尋坊の北東に位置するこの景勝地では、約20年間にわたって閉鎖されていた遊歩道が再整備され、久しぶりに絶景が広がる島にアクセスできるようになった。
約1200万年前の火山活動が生んだ造形美
さまざまな島が織りなす美しい風景が宮城県の松島に似ていることから名付けられた景勝地、越前松島。その中で最も大きな島が「大島」だ。水族館のすぐ目の前、日本海に浮かんでる。
しかし、大島へ続く遊歩道は、日本海の荒波による浸食や塩害の影響で劣化し、約20年前から通行不能となっていた。その遊歩道が3月に再び整備され、約20年ぶりに大島へ渡れるようになったのだ。
開通の知らせを聞いて足を運んだという地元の人物は、「遊歩道が直ったって聞いて、懐かしいからと来たんですけど。若い時はここらに釣りにも来たし、やっぱり思い出されるね」と当時を思い返す。

観光客も「すごく海がきれいで、色が濃かった波に当たりたくなった」と絶景に魅了されていた。
越前松島の地形は、約1200万年前の火山活動によって形成された。溶岩が冷えて固まる際に柱状に割れ目ができる「柱状節理」。それを間近で見ることができる。ゴツゴツとした岩肌は荒々しくも美しく、自然が長い歳月をかけて描いた造形美だ。
近くの水族館でじゃ水ダコにタッチ!
島を巡る前に立ち寄りたいのが、越前松島水族館だ。館内には福井県沖に生息する生き物を中心に約300種類が展示されている。
目玉ともいえるのが水ダコ。触れて楽しめることから、子供たちに大人気だという。
深海の珍しい生き物も見どころのひとつだ。砂糖菓子の金平糖に似た見た目から名付けられた魚「コンペイトウ」は、福井県沖の水深300メートルほどの深海に生息している。
ゴールデンウィーク期間中は、普段は見られない水槽の裏側などを飼育係が案内するガイドツアーが毎日行われる。
