2026年は東日本大震災から15年となる。その1カ月後、2011年4月11日に福島県いわき市を震源とするマグニチュード7の地震が発生した。4人が犠牲となったこの地震の教訓を未来につなぐため、地元の小中学校で特別授業が行われた。

4人が犠牲になった地震

福島県いわき市田人町には、今も大きくえぐられたような跡が残る。これは、東日本大震災の1カ月後に起きた大きな地震によって出現した「井戸沢断層」である。

2011年4月11日の地震で出現した「井戸沢断層」(いわき市田人町)
2011年4月11日の地震で出現した「井戸沢断層」(いわき市田人町)
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2011年4月11日、いわき市を震源とするマグニチュード7.0の地震が発生し、福島県内で最大震度6弱を記録した。
東日本大震災の余震と考えられているこの地震により、田人町では住宅3棟を飲み込む土砂崩れが発生し、4人が犠牲となった。

地元で起きたこと 教訓伝える

地元の田人小学校・中学校では、地震の教訓を伝えようと2年前から子どもたちへの特別授業が行われている。
講師を務めるのは、元福島県立博物館学芸員の竹谷陽二郎さん。竹谷さんは模型などを使って、地震のメカニズムや今も残る断層について説明し、子どもたちは理解を深めた。

模型などを使い子供たちにもわかりやすく
模型などを使い子供たちにもわかりやすく

授業を受けた生徒は、15年前に地元で起きた災害を自分事として捉えていた。
田人小学校の6年生は「実際にここでやったのが怖かったし、自分がもしそこに行ったら冷静に対処できればいいなと思いました」と話した。
また、田人中学校の3年生は「家族とどのように、そのような地震が起こったときに行動すればいいかなどを、少しでも話し合えればと思います」と語った。

「記憶し知る事」が重要

講師の竹谷さんは、知識に基づいた備えの重要性を訴える。
「やみくもに恐れるのではなくて、どういうメカニズムでこういうことが起こって、どういうことが被害で起こりうるかということをきちんと記憶、きちんと知っておいて、その上で対応するってことが、この地域のため、あるいは子どもたちのためにも必要だというふうに考えます」

4・11地震での被害
4・11地震での被害

3.11だけではない「あの日」の記憶。未来の世代を守るため、記憶の伝承が続いている。

(福島テレビ)

福島テレビ
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