鹿児島・阿久根市で海底に沈む旧日本海軍の戦闘機「紫電改」がカメラに捉えられた。「紫電改」は太平洋戦争末期から長い間海底に眠っていたが、81年ぶりに引き揚げられることになった。地上に姿を現した「紫電改」は当時の原型を残しており、貴重な戦争遺産となる。

海底に眠る戦闘機…81年ぶりに地上へ

鹿児島・阿久根市で8日に撮影されたのは、海底に沈んでいた旧日本海軍の戦闘機「紫電改」だ。

海底に沈む旧日本海軍の戦闘機「紫電改」
海底に沈む旧日本海軍の戦闘機「紫電改」
この記事の画像(11枚)

この「紫電改」は、今から81年前の太平洋戦争末期に不時着水したものだった。

「紫電改」のエンジン部分
「紫電改」のエンジン部分

よく見ると機体のエンジン部分や翼、さらに20mm機関銃など、当時の原型を残しているのがわかる。

旧海軍大尉を乗せて空を駆けた機体

この「紫電改」を操縦していたのは林喜重大尉(当時24歳)だ。

「紫電改」を操縦していた林喜重大尉(提供:北薩の戦争遺産を後世に遺す会)
「紫電改」を操縦していた林喜重大尉(提供:北薩の戦争遺産を後世に遺す会)

B-29に攻撃を仕掛けるも被弾し、命を落とした。それから81年、機体の引き揚げ作業が行われることになった。

海中から出てきた「紫電改」(提供:北薩の戦争遺産を後世に遺す会)
海中から出てきた「紫電改」(提供:北薩の戦争遺産を後世に遺す会)

作業開始から約3時間後、ついに「紫電改」が海中から姿を現した。

北薩の戦争遺産を後世に遺す会の肥本英輔代表は、「全体的に紫電改の本来の強い姿がそのまま残っている。(林大尉に)『あなたの機体を多くの人に見てもらう機会をいただけた』と言いたい」と語った。

引き揚げられた「紫電改」(提供:北薩の戦争遺産を後世に遺す会)
引き揚げられた「紫電改」(提供:北薩の戦争遺産を後世に遺す会)

現存する「紫電改」は世界に5機しかない。そのうち国内にあるのは、今回引き揚げられた機体を含め2機となった。
(「イット!」 4月9日放送より)

この記事に載せきれなかった画像を一覧でご覧いただけます。 ギャラリーページはこちら(11枚)