千葉・一宮町の住宅街で民泊・簡易宿所が6倍以上に急増し、深夜の騒音やごみの不法投棄などトラブルが相次いでいる。
町は独自の迷惑防止条例を2023年に施行したが、管理者が常駐しない施設での迷惑行為が続いているという。
プールへのダイブや大合唱…深夜の騒音が住宅街に響き渡る
住宅街にある一軒家の簡易宿所を映した映像では…
簡易宿所の客:
フォー!
若い男性が大声を上げながら勢いよくプールに飛び込んでいる。

別の日の夜には…
簡易宿所の客:
ハッピーバースデートゥーユー!ハイ!ハイ!フォー!

大合唱しながらプールへダイブ。その声は住宅街に響き渡っている。
近隣住民:
住宅地のど真ん中にできてしまっているんですね。パーティーを楽しむためのパリピの施設というふうになっていて、私たちの日常に非日常が入り込んでいるというのが今の現状です。
民泊や簡易宿所の騒音トラブルに悩まされているのは千葉県一宮町。

広い砂浜と視界いっぱいの海が広がり、東京オリンピックのサーフィン会場となった「サーフィンの聖地」として有名だ。
しかし、海から一歩入ると田園風景が広がる住宅地となっている。

そんな一宮町の住宅街で今、管理者が常駐しない民泊や簡易宿所の数が年々急増。2025年度は173件(民泊64件、簡易宿所109件)と、2018年度の6倍以上の数になっている。

イット!取材班:
こちらのごみ集積所ですが「住宅地に民泊はいらない」「民泊反対」と張り紙が貼られています。

住宅街には、民泊反対や騒音への注意を呼びかける張り紙が至る所で貼られていた。

ごみ集積所では、こんな問題が起きていた。
近隣住民:
このごみはおそらく簡易宿所とか民泊に泊まりに来た客ですね。指定の袋ではなくて、一般に売っているただのビニール袋なんです。町では回収しませんので、近隣の住民が処理をすることになってしまいます。

中には、簡易宿所の外で吸っていたたばこを排水口にポイ捨てする場面もあった。

騒音に加え、こうしたごみ問題にも頭を悩ませているという。
近隣住民:
水風呂に飛び込む音が「キャーキャー」。あと、ボール遊びの音。そんな音が夜中じゅう続くような形です。私たちが転居してどこか静かなところに。それしか私たちのこれからの安堵は得られないのではないか。

近隣住民:
次の日が試験なのに隣がうるさいという状況もご近所ではあるので、本当に生活の場を乱さないでほしいなと思います。
条例施行も改善されず…管理者常駐を義務化すべきとの声
こうした問題に、一宮町では2023年に独自の迷惑防止条例を施行した。

違反者が注意に従わず、悪質な場合などは氏名や事業者名を町のホームページなどに公表することや罰則(5万円以下の過料)の規定、また管理者の常駐を努力義務とするなど対策を強化してきた。

それでも、一部の簡易宿所などで迷惑行為が続いているという。
近隣住民:
管理人が駐在していなくてもできる。誰もそういった騒ぎに対して、止めることもできないというのが最大の問題だと思います。

民泊・簡易宿所問題に取り組む一宮町議会議員は…
一宮町議会・大橋照雄議員:
住民を守るような形にしてあげないと、何のための住居なのかということになっちゃう。

騒音を出す宿泊客に直接注意などをしているという地域の区長は、次のように話している。
一宮町新浜地区・渡邊優一郎区長:
自分たちはそんなに騒いでいるつもりがなくても周りが田舎なので、夜9時前とかに寝てしまう人も多いので、住宅街に民泊施設を作れないルール作り。これは早急にやるべき課題。

一宮町は今後も改善策を検討し、条例等の見直しを含め問題解決に取り組んでいきたいとしている。
(「イット!」4月7日放送より)
