花粉症に悩む子どもたち。企業の調査では16歳以下の4割に症状が出ているという報告もある。「子どもの花粉症」が増える理由や見つけるポイントなどを医師に聞いた。

子どもの患者が年々増加

ふくおか耳鼻咽喉科めまいクリニック・福岡久邦院長:
「ちょっとお鼻みましょうか。お口あーんして。お鼻の中が少しむくんでいて、目のかゆみってなってくるとアレルギー。少しスギ花粉に反応してきているかなと」

3月11日、耳鼻咽喉科を受診した小学2年生の女の子。スギの花粉症と診断された。

小学2年生:
「(お鼻)つまってる。(花粉症って知ってる?)しらない」

父親:
「月曜日くらいから鼻水が止まらない、目もかゆくなっているときがあると言っていたので、(子どもも花粉症に)なるんだと私自身もちょっとびっくり」

スギ花粉の飛散のピークはこれから
スギ花粉の飛散のピークはこれから
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長野市の「ふくおか耳鼻咽喉科めまいクリニック」。

2026年も2月下旬から花粉症の患者が増え始め、連日、多くの人が訪れる。

そんな中、年々増えているのが子どもの受診。

ふくおか耳鼻咽喉科めまいクリニック福岡久邦院長:
「全体的に子どもの患者さんが増えているのと、あとは低年齢化。小さい子どもでも花粉症を発症するような状況」

発症年齢は平均5.8歳

ロート製薬が2024年に行ったアンケート調査では、16歳までの子どもの保護者で「子どもが花粉症と診断された」または「花粉症だと思う」と答えた人は全体の42%だった。

10年前は約32%で、10ポイント増えている。

ロート製薬が2024年に行ったアンケート調査
ロート製薬が2024年に行ったアンケート調査

また、小学生の保護者に聞いた発症年齢は平均5.8歳だった。

花粉症の低年齢化。原因として指摘されるのは、温暖化などで花粉量が増えていること。大気汚染の影響など。

さらに、生活環境の変化で、免疫システムが花粉に敏感に反応するようになったことも考えられるという。

ふくおか耳鼻咽喉科めまいクリニック・福岡久邦院長:
「気密性の高い家、外で泥んこになって遊ぶ機会もなくなっているので、いい意味で清潔になっている。雑菌が少ない環境が花粉症、アレルギー性鼻炎を多くしているといわれています」

風邪?花粉症?見分け方は

こちらは小学生と4歳の姉妹。

小学4年生:
「目がかゆい。(鼻水は)ちょっと出る」

4歳:
「(鼻水いっぱい出る?)出る」

母親:
「(下の子は)風邪か花粉症かの区別が全然つかないので、そこがね」

医師:
「ちょっとお鼻みるね」

結果、姉は花粉症と診断された。

一方、妹は―。

ふくおか耳鼻咽喉科めまいクリニック・福岡久邦院長:
「アレルギーの可能性が高い。でもちょっと風邪のひき始めも否定できない。風邪だとすると数日で色のついた鼻水になってくるので様子をみましょう」

ふくおか耳鼻咽喉科めまいクリニック福岡久邦院長
ふくおか耳鼻咽喉科めまいクリニック福岡久邦院長

症状をうまく伝えられない幼児。風邪と見分けるポイントは―。

ふくおか耳鼻咽喉科めまいクリニック・福岡久邦院長:
「1番はやっぱり目のかゆみ。目のかゆみは風邪ではこない」

もう一つは鼻水。花粉症の場合、透明で色はないが―。

ふくおか耳鼻咽喉科めまいクリニック・福岡久邦院長:
「風邪は最初、水っぽい鼻水から始まるけど、時間とともにだんだん色が濃くなってくる。数日して色がついたような鼻水や痰が出るような場合はこれも風邪」

子どものサインを見落とさないで

スギ花粉の飛散量が多い日は外遊びを控えるなど注意が必要だ。

ふくおか耳鼻咽喉科めまいクリニック・福岡久邦院長:
「マスクが7割、8割の花粉をカットします。つばのある帽子は顔に花粉がつくのを防ぎます」

塗る目薬
塗る目薬

最近は、目薬が苦手な子どもも使える塗り薬も処方している。

ふくおか耳鼻咽喉科めまいクリニック・福岡久邦院長:
「指に取って目の周りに1日1回。民間の調査で30%の保護者は子どもの花粉症に気づいてないといわれています。鼻水が出る、目がかゆい、より小さい子は訴えない、しぐさを見ることが重要です。ポカンと口開けていれば鼻詰まりのサイン、そこは見落とさない。(鼻づまりは)熟睡できなかったりで睡眠障害に。集中力がなくなってきたり、日中ウトウトしたり、イライラしたりって形になります。子どもが発するサインを見落とさず、適切な治療を受ければ楽になると思います」

長野放送
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