ライオンといえば「百獣の王」と呼ばれるくらい迫力があるイメージだが、そんなライオンにももちろん肉球がある。

肉球というと、猫や犬の小さくプニプニしたかわいい感触をイメージするが、ライオンの肉球はどんなものなのだろうか?

その疑問がわかる動画が公開され、話題となっている。

バーチャル・肉球プニプニ体験

見学中のお客様から、「子ライオンの肉球って、硬いんですか?」という質問をよく受けますので、飼育員に頼んで、プニプニしてもらいました。
結果、硬めのグミくらいでした。
#グミをプニプニしながらご覧ください

このコメントとともに、子ライオンの肉球をプニプニと押す動画を投稿したのは、静岡県にある富士サファリパーク公式(@fuji_safari1980)のTwitterアカウント。

想像より柔らかそうな印象だが、「#グミをプニプニしながらご覧ください」とのハッシュタグもあり、“硬めのグミ”を触りながら動画を見ると、まるで肉球を触っているかのような擬似体験ができるというわけだ。

見ているだけでも癒されるこの投稿は注目を集め、「プニプニしたい」「飼育員さん、ズルい〜!」「可愛い」などのコメントが並び、1万7000いいねが付き、動画は58万回再生されている。(10月29日時点)

提供:富士サファリパーク
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肉球のプニプニした質感は動画からもしっかり伝わり、たしかに触ってみたくなる。

そして気になるのが、今回の動画に映っている肉球は子ライオンとのことだが、大人ライオンではどうなのだろうか? 富士サファリパークの担当者に話を聞いた。

提供:富士サファリパーク

今の時代に合わせたSNSでの擬似体験

ーー今回の投稿をした理由を教えて

「子ライオンの肉球の触感や硬さ」について、質問を受けることが多かったので、飼育員に触ってもらい、触感が分かる動画を投稿しました。

また、今年はコロナウイルス感染防止の観点から、例年実施している「赤ちゃんライオンのふれあい撮影会」が実施できず、お客様が直接触れ合う機会が全くなかったので、今の時代に合わせて、SNSの中で疑似体験をしてもらえればと思い、投稿しました。

肉球を触らせてくれている子ライオン 提供:富士サファリパーク

ーー肉球を触られている子ライオンの様子はどう?

動画の印象通り、とてもおとなしかったです。


ーー子ライオンについて教えて

名前は非公表とさせて頂きます。動画に写っているのは、2020年7月13日生まれの三つ子のうちの一頭で、オスのライオンです。


ーー性格は?

動画中はおとなしくしていましたが、普段はとてもやんちゃで、他の子ライオンとじゃれ合って遊びまわったり、飼育員に飛びついて遊んでもらおうとしたりしています。

提供:富士サファリパーク

また、生まれて1か月ほどはミルクだけで過ごしていましたが、今では、歯や牙もしっかりと生えてきたので、骨付き肉を食べるようになり、“百獣の王”らしい姿も見られるようになりました。

提供:富士サファリパーク

大人のライオンは「車のタイヤのゴムくらい」

ーーそもそも肉球ってどんな役割があるの?

肉球は、ネコ目の動物の足裏にある、毛のない部分を名称です。人間に例えると、掌の部分と例えられることもあります。

役割はいくつかありますが、主な役割は以下のものです。

・体重がかかったり、衝撃から足先を保護する「クッション」効果。
・狩りをする際に、「足音」を消し、獲物に気づかれにくくする効果。
・ダッシュしたり、止まったりするほか、木や岩の上でも滑りにくくする「滑り止め」効果。
・その他、体温調整や、地面の熱や寒さを体に伝わりにくくする効果もある。

と言われています。

提供:富士サファリパーク

ーー肉球はどういう動物にあるの?

主にネコ目(食肉目)の動物にあります。有名な動物で言うと、ネコ科(ライオン、トラ、チーター、ヒョウなど)、イヌ科(オオカミ、リカオン、キツネ、イヌなど)、クマ科(ヒグマ、ホッキョクグマ、ジャイアントパンダなど)などの動物には肉球があります。


ーーでは、大人ライオンの肉球はどんな感じ?

大人のライオンの肉球に触れることは基本的には危険なので、飼育員もしません。触感としては、車のタイヤのゴムぐらいです。

肉球の触感については、以下の通りです。
生まれたころ…人間の耳たぶぐらい
現在 …硬いグミぐらい
大人(成獣)…車のタイヤのゴムぐらい

提供:富士サファリパーク

ーー今回のバーチャル体験は注目を集めている。他の動物での予定は?

まだ、検討段階ではありますが、他のネコ科動物などに挑戦したいとは思っています。


ーー投稿が話題になったことをどう思っている?

赤ちゃんライオンや子ライオンの投稿は、いつも人気があり、今回の動画もそれなりの「いいね」や「リツイート」はあるのかな。と思っていましたが、想像を超える反響で、とても驚いています。それに加えて、多くの方に喜んでいただいて、とても嬉しくも思っています。

提供:富士サファリパーク

肉球のある動物は他にも肉食獣のクマ、トラ、チーター、ヒョウなどがいるが、成獣は危険なため触ることができないそうで、この肉球プニプニは子ライオンだからこそできるバーチャル体験だった。

提供:富士サファリパーク

ちなみに、今回動画に映っている子ライオンが生まれた同じ日に、実はもう1組三つ子が生まれており、計6頭が生まれたそうだ。1日に6頭生まれることは珍しくないそうだが、同じ日に三つ子が2組誕生したのは、1980年の開園以来初めての出来事だったという。

子ライオンは11月12日まで、同パークふれあい牧場内で特別展示されており、遊んだりじゃれ合ったりしている姿を見ることができる。動画だけでは飽きたらない人は、“硬めのグミ”を持って訪れてみるのもよさそうだ。

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