3月3日は「桃の節句」。子どもの健やかな成長と幸せを願うひな人形も、時代とともに変化しています。
■消えゆく「豪華なひな飾り」 コンパクトが主流に
愛知県高浜市にある創業86年の老舗『吉浜人形』で今、人気を集めているのが、コンパクトに飾れる男雛と女雛だけの「親王飾り」です。
中でも今年よく売れたのが、パステルカラーの着物に身を包んだタイプで、屏風や飾りも淡い色で揃えられ、洋風のインテリアになじむと評判だそうです。

今の売れ筋は、コンパクトでカワイイこと。かつては主流だった豪華な七段飾りは…。
吉浜人形の担当者:
「(七段飾りの)購入は全体の1割弱ぐらいですかね、残念なことに。お部屋が1部屋取られてしまうので」

今の主流であるコンパクトを追求した結果、卓上にも置けるひな人形もあり、ライフスタイルに合わせ、多様化が進んでいるようです。
■娘に見せたい…思い出詰まった「ひな飾り」
愛知県を中心に展開するまちの便利屋さん『ベンリー』、ひな祭りを前に、人形の飾りつけを依頼されました。
依頼したのは尾張旭市に住む與語さん。娘・春香さんのため42年前に購入し、思い出が残る七段のひな飾り。しかし、春香さんが結婚し東京で暮らしているため、15年間しまいっぱなしになっていました。
今年処分することに決めましたが、その前に「娘に見せたい」と飾り付けることにしたのです。
七段飾りを運び出すだけでも大変ですが、組み立てるのも大仕事です。

依頼した與語さん:
「力仕事が難しいので、1人じゃ無理」
壊れた道具を直し、完成した写真をもとに作業を進めていき、開始から2時間でようやく完成しました。

東京にいる娘・春香さんに、スマホで「ひな飾り」を見せると…。
娘・春香さん:
「おー!懐かしいです。最後に盛大に飾っていただけて、すごく嬉しいです」
依頼した與語さん:
「最後に見られると思っていなかったから嬉しいです。娘も喜んでくれたし。おひなさまは華やかでいいですね」
