来週放送のTSS開局50周年記念ドラマ「未来電車『あの日』を知らないあなたへ」を取り上げます。
被爆80年の節目に描く、家族の物語。
主演・長濱ねるさんに聞きました。
開局50周年を記念してTSSが初めて制作したドラマ「未来電車『あの日』を知らないあなたへ」。
被爆80年の節目に『記憶の継承』をテーマに、過去から現在への3部構成で、広島の街で生きる家族のつながりを描くヒューマンドラマです。
主演を務めたのは長崎県出身の長濱ねるさん。
【中西敦子アナウンサー】
「今回オール広島ロケですが、長濱さんご自身の広島の印象だったり、イメージだったり、お聞かせいただけますか」
【長濱ねるさん】
「広島は、プライベートでもお仕事でも何度か訪れたことがある街で。路面電車もあって、長崎の街並みに似ていたりとか、あと気候も穏やかで、おいしいものも多くて、本当に大好きな街ですね」
長濱さんが演じたのはテレビ局に勤める社員・ユキ。
被爆80年を迎えた広島で記憶を語り継ぐ意味を問い直し、葛藤します。
【長濱ねるさん】
「テレビ局員というのも初めての役柄だったので。テレビで伝えられることって何だろうとか、テレビ局員を志すまでに、どのような思いや過程があったのかなって想像をして演じましたね。原爆というものに対して、生まれた時からその場所にあった歴史だったからこそ、当たり前に触れてきたので、ユキが家族に踏み込んでいく時にユキ自身が新たに気づく思いがあったりとか、自分自身だから何ができるんだろうって考え直すきっかけになったりとか、そういった瞬間を演じられたので、本当に自分自身とリンクすることが多くて助かりました」
【中西アナ】
「この作品のテーマとして『被爆の継承』というのが大きいと思います。長濱さんご自身も長崎のご出身で被爆3世、これまで多くの被爆体験を耳にする機会もあったと思いますが、どのように聞いてこられましたか」
【長濱ねるさん】
「広島県民の方と同じだと思うんですけど、我々も原爆投下日には夏休みであっても登校日があって、その時期には平和学習をして、実際にフィールドワークで足を運んだり、被爆者の方からお話を聞いたり、そういう学生時代を過ごしたんですけど、自分が改めて東京に出てみて、それがどれだけ贅沢で本当にありがたいことだったのか、とても実感しました。発信する立場として、長崎県民や広島県民の方々、世界のために何ができるんだろうっていうのは、10代の頃から本当によく考えていたので、今回こういった作品のお話をいただけて、俳優業をやっていて、こうやって力になれて本当に嬉しいなと思います」
ドラマでは広島出身の俳優も多く出演しています。
長濱さん演じるユキの同級生に井上祐貴さん。
同僚には、塚本恋乃葉さん。
さらに、ユキの高校時代を藤崎ゆみあさんが演じます。
また、東ちづるさんや島谷ひとみさんもドラマのストーリーを彩ります。
【中西アナ】
「共演者の方とのやりとりで印象に残っていることはありますか」
【長濱ねるさん】
「この劇中でも広島弁を使うシーンがたくさんあったんですけど、本当に難しくて。コウを演じた井上さんも広島ご出身の方だったので、コウ自身は東京の標準語の役なんですけど、現場の合間にこれって合ってますか?と聞いて。苦戦したのは『ありがとう』と『なんで?』っていうのがすごく苦戦していたので、本当に毎度毎度現場の方だったり共演者の方に聞いた」
【中西アナ】
「撮影の前に、広島出身の塚本恋乃葉さんに広島弁を教わっているところを拝見したんですけれども」
【長濱ねるさん】
「塚本さんも本当にもうネイティブなので、あってますか?というのを聞いて。で、やっぱり塚本さんも同世代なので、今の方が使う広島弁みたいなのを教えてくれて、とてもありがたかったです」
【中西アナ】
「どうですか、もう広島弁はマスター?」
【長濱ねるさん】
「いやぁ…マスターしたいんですけどね。とっても可愛いので。なんか、例えば『大丈夫なんじゃね?』とか、本当にすごく『じゃ』とか、可愛くてマスターしたいなと思っていたんですけど、本当に難しくて。こうやって広島弁が飛び交う現場にいられたことはとっても嬉しかったです」
ドラマはオール広島ロケ。
広島の過去をどう未来へとつないでいくか、世代を超えて、感じ、そして、考えさせられる物語となっています。
【中西アナ】
「ご覧になる広島県民の方にどのようなことを感じてほしいとかありますか?」
【長濱ねるさん】
「私も被爆三世なので、幼い頃、被爆者の方から直接お話を聞く機会が多かったので、自分自身が被爆体験について話せることはないと思っていたんですよ。原爆体験してないのに人に伝えてもいいのかなとか、そういう思いがあったんですけど。残された時間もどんどん少なくなって、被爆80年という、長い時間が経ってしまっている今、自分が責任を持って次の世代につないでいくんだという、私自身は覚悟が必要なのかなと思っていて。本当に些細なことでいいと思うので、自分の思いとかを周りに共有していくこと、そのバトンが途絶えないことが大切なのかなと思います」
TSS開局50周年記念ドラマ「未来電車『あの日』を知らないあなたへ」は3月3日放送です。