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「幻の魚」ニシンが北海道に復活_今春も道南で続々水揚げ!物価高のなか食卓の救世主になるか―小骨が多くて食べづらい?プロの技で骨も気にせず美味しく食べられるコツも伝授

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かつて「幻の魚」とまで言われたニシンが、北海道の海に帰ってきている。

物価高が続く今、食卓の救世主になるかもしれない。骨を上手く取るコツも必見だ。

旬のニシンが大漁!食卓の救世主に―?

「函館市の市場です、この時期旬の大きなニシンたくさん並んでいます」(阿部空知記者)

カゴいっぱいに入った大量のニシン。

主に北海道南部・北斗市の定置網漁で取れたもので、大きさも鮮度も抜群だ。

旬の大きなニシン
旬の大きなニシン
この記事の画像(13枚)

「(例年と比べて)大きい、卵が入っている率が高い、すごくいい。年々安定して取れている」(小西鮮魚店 小西一人さん)

この日、市場には14トンほどものニシンが水揚げされた。

気になる価格は卵を持つメスが1キロ500円ほど、オスは200円ほど。

市場に14トンほどものニシンが水揚げ
市場に14トンほどものニシンが水揚げ

安定した水揚げのおかげで、全国的に需要も増えているそうだ。

「スルメイカや秋サケなんかは、もう水揚げ減少に歯止めが効かないような状態の中では、ニシンに関してはやはり道南地区は毎年もういい量が続いてますので、少し期待できる商材の一つになっている」(函館魚市場 美ノ谷貴宏さん)

函館魚市場 美ノ谷貴宏さん
函館魚市場 美ノ谷貴宏さん

北海道とニシンの歩み

北海道のニシンは、明治から大正にかけて北海道の経済を爆発的に押し上げた立役者。

明治30年(1897年)には、約97万トンと驚異的な漁獲量を記録し、浜は活気に溢れていた。

明治30年のニシン漁獲量は約97万トン(所蔵:北海道立総合博物館)
明治30年のニシン漁獲量は約97万トン(所蔵:北海道立総合博物館)

しかし、その後、漁獲量は大幅に減少。

背景には、ニシンの取りすぎによる資源量の低下が指摘されている。

そんな中、漁業関係者らが稚魚の放流を続けるなど、資源量の回復に向けた取り組みも行われていた。

留萌市のニシン稚魚放流
留萌市のニシン稚魚放流

そして、2017年、北海道南部・江差町の海で、約100年ぶりにニシン豊漁の兆しが現れる。

乳白色に染まった海。

これはニシンの大群が産卵した時にみられる「群来」という現象だ。

乳白色に染まった海(提供:江差町)
乳白色に染まった海(提供:江差町)

かつての賑わいを知る漁業関係者にとって、待ちわびた光景となった。

その翌年から漁獲量が回復し始め、2022年には36年ぶりに2万トンを超えた。

ニシンの漁獲量(道内)
ニシンの漁獲量(道内)

「安くておいしい」お手ごろ価格のニシンに注目

では、食卓には、どんな影響があるのだろうか。

「函館市内のスーパーです。こちらのお店では、ニシンが100グラムあたり48円で販売されています」(阿部記者)

身の大きいニシンが2本も入って400円ほど。

さらに、お刺身も1パック430円とお買い得だ。

お刺身は1パック430円
お刺身は1パック430円

「今ちょうど旬だから食べているんですよ」

「安いですよね、他のものと比べれば、ずっと安いですよね、そしておいしいですよ」

「感覚的に他の魚よりは安いので、これなら失敗しても、いいかなという風に思います」

「料理は煮つけとか焼いて食べたりしてたので、やってみようかなという風に思っていました」(いずれもスーパーの客)

この店ではニシンだけで1日に2万円ほどの売り上げがあるということだ。

「大変豊漁ですので、お客様にお求めやすい価格で販売しています」

「ニシンはとても栄養価が高い魚でもありますので、お手軽に栄養が取れるということで、もっと需要が増えてくるのではないか」(いずれも店の担当者)

店の担当者
店の担当者

プロに聞く!厄介なニシンの小骨の抜き方

ただ、ニシンというと小骨が多く食べづらいと言われることも。

そこで、函館市内の飲食店で、美味しく食べるプロの技を教えてもらった。

一番人気の刺身は、切り方に工夫がある。

「骨が入っているところをV字にするように切る。あとは、骨を切るように薄く切る」(いか清 室田秀文さん)

「すごく歯ごたえがあって、さっぱりして、とてもおいしいです。そして骨もあまり気にならないです」(阿部記者)

美味しく食べるプロの技
美味しく食べるプロの技

こちらは1匹丸ごと焼いたニシンの塩焼き。

上手な骨の抜き方は?

「ここまず中骨入っているところなので、ここを開いていく。骨が出てきますね」(室田さん)

上手な骨の抜き方
上手な骨の抜き方

身をめくっていくように広げることで、一番やっかいな中骨をきれいに取ることができる。

「あとは中骨を取って行く感じですね、そうすると、中骨に沿って骨がくっついてくる。基本的にあと残っている骨は大して引っかかる骨ではない」(室田さん)

復活してきた春を告げる魚・ニシン。

今が旬の味を、お得に味わってみてはいかがだろうか。

今が旬のニシン
今が旬のニシン
北海道文化放送
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